フェルラン・メンディ

ベンゼマやラカゼットのような生え抜きではないが、リヨンが「素晴らしい選手を輩出するクラブ」であることを示した存在でもある。

ル・アーヴルで頭角を現したメンディがリヨンへ来たのは2017年。スピードとフィジカル、左サイドを一人で往復し続ける運動量に加えてボールを持ったときの技術も高く、わずか2シーズンでフランス代表の招集を受ける。そして2019年6月、レアル・マドリーが獲得を発表した。

当時のレアルにはまだマルセロがいたが、その後継候補に名指しされること自体が彼への評価の証明でもあった。スペインでは1対1の強さとスピードで左サイドを封じ、ラ・リーガとチャンピオンズリーグを重ねる。2021-22、2023-24シーズンには欧州王者の一員となり、2026年時点でCL2度、ラ・リーガ3度を含む数多くのタイトルを手にしている。

アレクサンドル・ラカゼット

「リヨンの選手」という言葉が最も似合うのは、おそらくこの男だろう。アカデミーからトップチームへ上がり、2010年にプロデビューを果たした。若い頃はサイドでも使われたが、次第に中央のポジションで得点感覚を開花させていった。

爆発したのは2014-15シーズンだ。リーグアンで28得点を叩き出して得点王となり、年間最優秀選手にも選ばれた。2017年にはその得点力を見込まれてアーセナルへ渡った。

プレミアリーグでは単純な点取り屋ではなく、ポストプレー、味方との連係、前線からの守備でも効く万能型へと形を変える。2018-19シーズンにはクラブ年間最優秀選手に選ばれ、2020年にはFAカップも掲げた。

そして2022年に契約満了でアーセナルを去ると、31歳でリヨンへ復帰。すると2022-23シーズンはリーグ戦27得点。苦境に沈むクラブをキャプテンとして引っ張る立場でありながら、復帰後の3シーズンだけでリーグ戦94試合61得点を記録した。

リヨンが育てたスターであり、リヨンを救うために帰ってきたスター。それがアレクサンドル・ラカゼットだった。

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