三笘薫ら多くの主力を欠くブライトンが、プレミアリーグで好スタートを切っている。
『Guardian』は8日、WhoScoredによる分析記事を掲載。「彼らはリーグ最多得点を記録し、最高の得失点差を誇り、王者を粉砕した」と現在のチームを取り上げた。
今季のブライトンはリーグ戦5試合で16得点を挙げ、得点数はプレミアリーグ最多。得失点差も+11でトップに立った。代表ウィーク前には昨季王者アーセナルを3-0で破り、順位は3位につけている。
『Guardian』がとくに注目したのは、この成績を残しているメンバー構成だ。
ブライトンは今夏、カルロス・バレバ、ヤン・ポール・ファン・ヘッケ、昨季のチーム得点王ダニー・ウェルベックらを放出。開幕後は三笘薫とヤンクバ・ミンテの両ウイングが負傷し、ジャック・ヒンシェルウッドやジョルジニオ・リュテールも離脱している。記事はこうした状況を「今季は移行期になってもおかしくなかった」と指摘する。
しかしながら、シーズンが始まってみればリーグで上位につけ、UEFAカンファレンスリーグではリーグフェーズへ進出することに成功。リーグカップではマンチェスター・ユナイテッドも撃破した。
その成功の中心人物として紹介されたのは、35歳のパスカル・グロスだった。今年1月にボルシア・ドルトムントから復帰すると、プレミアリーグで3得点3アシスト。『Guardian』はその働きを「失われた創造性を埋める接着剤になっている」と表現している。
彼のチャンス創出数15回はリーグ最多で、走行距離も59.7kmでリーグ2位。ヒュルツェラー監督もアーセナル戦後、「彼は本当に信頼できるし、周囲の選手をより良くする」と称賛した。
また、負傷離脱した三笘の穴を埋めるマクシム・デ・カイペルにも触れている。本職は左サイドバックだが左ウイングで起用され、公式戦3得点3アシスト。「三笘と同じドリブル能力はないが、運動量とクロスによって異なる種類の脅威をもたらしている」という評価だ。
19歳のハラランボス・コストゥラスも6つの得点に関与し、リーグ戦ではすでに9人がゴールを決めた。次々と別の選手が穴を埋めていく点を、記事は「ブライトンらしい」としている。
その好調の最大の要因として挙げられているのは、ヒュルツェラー監督が徹底するプレッシングだ。PPDA(守備アクション1回あたりに相手へ許したパス数)は7.4でリーグ最少。ハイターンオーバーは56回で最多となっている。3-0で勝ったアーセナル戦では敵陣アタッキングサードで9度ボールを奪い、記事は「アーセナルに普段通りのコントロールされた試合をさせなかった」と分析した。
GKバルト・フェルブルッヘンも「セカンドボールに勝つこと、相手より前へ出ること、個人のデュエルに勝つこと。その強度がこのチームのDNAだ」と話していたという。
ブライトンは得点数のほか、ビッグチャンス創出数、平均ボール保持率、クリーンシート数、ゴール期待値、枠内シュート数でもリーグトップに立つ。
一方で『Guardian』は、今後リヴァプールやマンチェスター・シティとのアウェイ戦、欧州大会との並行日程が控えることから、35歳のグロスを含めてこの状態を保てるかが課題になるとも指摘している。
それでも、夏に多くの選手を失い、三笘らを欠いたチームが3位にいることは「驚くべき成果」だと評価している。
筆者:石井彰(編集部)
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