Porto
3
1-1
2-1
2
Braga
ヴァレラ
フッキ
ヴァレラ
33'
62'
70'
得点者
17'
61'

L・アギアル
リマ


今シーズン最初の「ビッグ3+1」同士の勝負は、点の取り合いとなった結果ポルトに軍配が上がった。

とはいえ、お互い攻め合っての結果ではない。ブラガはこの試合に向けて、非常に守備的な形で望んできていた。狙いはポルトのストロングポイントである両ウイング、ヴァレラとフッキを封じること。両サイドバックはとにかく彼らへのマークを優先し、彼らにボールが入っても絶対に前を向かせないように激しくチェック。そこに中盤もすぐにサポートに来て、囲んでボールを奪い取る。そのために引いてコンパクトな陣形を作る必要があり、攻撃にはあまり人数はかけていなかった。

この守備は非常に機能しており、前半にこのマークの狙いを破られたのは僅か一回であった。しかも17分にL・アギアルの鮮やかな直接フリーキックが決まり、チャンスが乏しい中で先制点をあげるというこれ以上ない立ち上がりを見せたのである。

ところが、ブラガはその僅か1度のマークの失敗で追いつかれてしまうのである。ここまで完全に仕事を全うしていたエルデルソンが、フッキのドリブルにぶち抜かれてしまう。そして入れられたクロスをヴァレラに決められてしまい、貴重なリードを失ってしまったのだ。後半もほとんどチャンスらしいチャンスもない中でリマの強烈なロングシュートが決まるという幸運に恵まれ一旦はリードを奪ったが、内容では終始押され続けて2点を取り返されて敗戦。結局はツキには恵まれたものの、狙いであった守備では綻びを見せてしまったという結果となった。

ポルトは前半こそブラガの守備に完敗したが、後半の巻き返しは流石であった。フッキとヴァレラは目一杯タッチライン際に開くか、あるいはやや下がってマークを外してボールを貰い、前を向けるようにポジションを取らせる。さらにサイドバックが早めに上がりサポートすることで相手を攪乱し、前半は封じられたサイドのエリアを一気に活性化させた。それにより、62分にはフッキのカットインからのスルーパスを、サイドバックのアルバロがペナルティエリア内でポストすると言う連携が生まれてゴールが決まる。70分にはファルカオの仕掛けからこぼれたボールをヴァレラがゴールに蹴り込み、決勝点を挙げた。相手に完全に受け身に入られながらも、警戒されているストロングポイントを生かしてしまうだけの個人の強さ、戦術応用力を持っていたことが勝利に結びついたと言えよう。


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