2010年10月9日(土) - スタッド・ドゥ・フランス
France
2
0-0
2-0
0
Romania
レミ
グルキュフ
83'
90+3'
得点者


混戦のグループDを演出するフランスとルーマニアの対戦。この2チームは南アフリカW杯予選でも同組に入っており、このときはホーム・アウェイともに引き分けに終わっていた。

前半はフランスが猛攻を仕かけ、ルーマニアが亀のように耐える展開。1トップに入ったベンゼマの動きを起点に2列目の3人が流動的にスペースに入りながら、個人技をベースに仕かけるフランスに対し、ルーマニアは4-4のブロックを作って対抗。キヴを中心とした守備陣が懸命の守りを見せてはいたが、ボールを奪ってからのアイデアに欠けるため反撃の足がかりをつかめず、前半途中からジクを右に回して彼のキープ力で時間を作るのが精一杯。ただフランスも決め手を欠き、スコアレスのまま前半を終えた。

ルーマニアは後半頭からジクに代えてデアクを投入。フランスがより前がかりになって攻め立ててきたため、ようやくルーマニアのカウンターも効果を発揮するようになった。パンティリモンのビッグセーブなどで耐えに耐えて迎えた71分、エリア内でサプナルがシュート。ロリスが見送らざるをえないボールだったが、これは無情にもポストに弾かれた。その後はオープンな打ち合いの様相を呈し、どちらに得点が生まれてもおかしくない時間が続いた。

均衡が破られたのは83分。アル・ディアラが中盤からダイレクトで裏に送ったパスで途中出場のレミが抜け出し、そのままゴール。フランスが念願の先制点を手に入れた。だがリプレイを見ると、レミのスタート位置はオフサイドポジションのようにも…。判定に救われたフランスは後半ロスタイムにもパイエのドリブルから、こちらも途中出場のグルキュフが確実に決め、終わってみればホームで快勝という結果になった。

ルーマニアは後半に良さを見せたものの、相手が出てきてくれたおかげという面は否めず、今年1勝のチームに光が差し込んだようには見えなかった。現在U-21のプレーオフを戦っている若手や今月29日に出場停止処分が明けるムトゥなど、今後戦力的な上積みは間違いなくあるはずだが、現在の不振が昨年のラズヴァン・ルチェスク監督就任以降ずっと続いていることを考えると、“決断のとき”は迫っているのかもしれない。


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