2010年12月5日(土) - ミ・ディン・スタジアム(ハノイ/ベトナム)
Viet Nam
0
0-1
0-1
2
Phillipines




得点者
38'
80'
グレートウィッチ
P・ヤングハズバンド


前節ミャンマーに大量点で勝利したホスト国ベトナム。しかし、今日は3日前に見せたような決定力を見せることが出来なかった。終始激しい攻撃を仕掛けながらも得点を奪えず、逆に相手に少ないチャンスを生かされた。予選2位で勝ち上がってきたアウトサイダーのフィリピンに対して、結局0-2と屈辱的な敗北を喫した。

序盤からベトナムは一方的な攻勢をかけた。プレッシャーをほとんど掛けてこない相手に対してボールをほぼ完全に支配し、ピッチを広く使い、シンガポールがフィリピンを崩したようにサイド側のスペースを積極的に利用。そしてンエン・アィン・ドゥクの高さを使うクロスボールを中心に、多くのチャンスを作り出した。間違いなく、やっていたことは間違っていなかった。事実、前半45分でピンチらしいピンチは多く数えても2回しかない。逆にチャンスは数限りなくあった。

しかし点を取ったのは、完全に押されていたフィリピンだった。38分、右サイドからデル・ロザリオがアーリークロスを入れると、ニアにグレートウィッチが飛び込んでダイビングヘッド。これが逆サイドネットを揺らし、ケイヒルばりの見事な得点となった。

この失点はベトナムを焦らせた。攻めても攻めてもシュートが決まらない。そのジレンマが、ベトナムの攻撃をどんどん強引にさせていった。フィリピンは中央を固めており、わざわざその厚いブロックを正面突破するような攻めが増えていった。圧倒的に攻めていることは変わらなかったが、シンプルさが失われていく。時間が進むごとにそれは顕著になった。72分にはレ・タン・タイを下げてFWンエン・クォク・ロンを入れ、前線をどんどん厚くしていったが、それでも得点に結びつかなかった。

そして80分、守備の枚数が減少したベトナムに対し、再びフィリピンのショートカウンターが成功。P・ヤングハズバンドがシュートを放ち、それをキーパーが弾いたところにボヤナがサポート。パスが繋がり、再びP・ヤングハズバンドがシュートに持ち込んで2点目を決めた。

ベトナムはこの後さらにヴ・ニュ・タンを下げてFWを入れ、超攻撃的フォーメーションとなったが、結局最後まで得点はあげられず。最後に訪れた決定的チャンスも、ファン・タィン・ルォンのシュートはクロスバーに弾かれてしまった。数多くのチャンスを作りながら決定力を欠き、たった数回のカウンターで2失点。ベトナムにとってはまさに「神に見放された」試合となってしまった。


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