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2012年8月9日(木) - ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)
United States
2
1-0
1-1
1
Japan
ロイド
ロイド
8'
54'
得点者
63'

大儀見


ついに決勝戦まで駒を進めた日本女子代表。しかしアメリカの前に一歩及ばず、銀メダルという結果で大会を終えることになった。

アメリカはロイド、ボックスとセンターバック2枚で中央への縦パスを封じ、横パスを出させて奪い、モーガンのスピードを生かして攻撃を仕掛けるという戦術を取ってきていた。反面サイドを攻められると中央でマークが外れる、裏に飛び出す選手を捕まえられない場面が多く、隙もあった。

しかし日本の立ち上がりは非常に堅く、アメリカの思い通りの展開で進めさせてしまった。2トップにボールが入らず、何とか入れるサイドへのパスは前にずれてラインを割り、相手の意図通りに横パスをカットさせてしまう場面も発生。守備においてもやや弱気なプレーが多く、ラインが上がらず、寄せきれない。

そして試合開始から8分、先にゴールを許してしまう。ヒースの左からのクロスをニアでモーガンに受けられ、トラップが流れたところに詰められず、折り返しを許す。一度当たってからのバックステップで鮫島を外したワンバックによって生み出されたスペースにロイドが飛び出し、ヘディングでネットが揺らされた。

だがこの後徐々に日本は立ち直る。攻撃面で上述のアメリカの弱点を使う場面が増加したのだ。サイド、特に左の川澄に一度入れることによって2トップのマークを外し、大野がニアに、大儀見がファーに入って斜めのパスでチャンスを狙う。ラインが崩れていればトップは一発で裏を取る動きを行い、ミドルレンジのパスを入れる。

後半に入るとここまで苦しんでいた守備陣にも、前に出て守る意識が生まれ、ラインを上げられる場面も増加。サイドバックのオーバーラップも引き出され、攻撃にもさらに厚みが生まれた。

だが前掛かりになって攻めた時間にカウンターから1点を失ってしまったのが勿体なかった。54分にセットプレーから反撃を受け、岩清水が前で奪うことに失敗し、ロイドのドリブルシュートを許す。これがゴール左上隅という素晴らしい位置に決まり、差が2点に広がってしまった。

日本は63分に1点を返すことに成功する。大野のサイドチェンジが基点となって右サイドで組み立て、澤のスルーパスから大野が裏に飛び出して折り返し。澤が動き直してシュートに持ち込み、ソロが弾いたところをさらに詰める。このこぼれ球を大儀見がゴールに押し込み、差を縮めた。

しかし、83分に途中投入された岩渕がフォアチェックから決定的なチャンスを得ながらもソロの好セーブに防がれてしまうなど追加点に繋がらず、結局最後まで同点に追いつくことが出来なかった。返す返すも2つめの失点が惜しい結果となった。

(筆:Qoly編集部 K)

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