八幡さんには趣味がある。

それは、ドキュメンタリー番組を鑑賞することだ。スポーツというものとある種縁遠い高校生活を送ってきた彼女だが、選手の“素"の部分が垣間見えるドキュメンタリー番組を見てスポーツとの距離感が縮まったと話している。

中でもお気に入りは大学サッカー日本代表を追ったドキュメンタリー『KAZAN』である。

カザンといえば、「ルビン・カザン」のカザンだ。2013年7月、ロシアのカザンで行われたユニバーシアード競技大会におけるサッカー男子日本代表の活躍をまとめた番組だが、同じ大学生ながらも国を背負って戦う彼らの姿に惹かれるものがあったようだ。

「チアダンスの移動時間に見ていると、『頑張ろう』と思えます。幼馴染みがプロという世界に苦労しているから、こういうトップレベルの選手の映像を見るとより刺激を受けますね」

八幡さんは大学ではチアダンスサークルで活動しており、休みもほとんどない状態で連日練習に明け暮れている。大学生活を有意義に過ごしたいと思い始めたそんなチアダンスだが、サークル活動を始めてサッカーとの違いに気付いたようだ。

「サッカーは個人技が多いじゃないですか。チアダンスのプロセスは、『すでにある技をいかに完成させるか』なんです。一人が目立ってはダメで、全体の統一を整えていく。だけどサッカーの技には、選手の名前がついてしまった技もありますよね。もちろんチームワークは大事だけど、自分でいろんな技が生み出せるのがすごい」

八幡さんは、未だスタジアムに訪れたことがない。テレビ観戦こそするが、チアダンスの練習が忙しくつい先日も友人から誘われていたJリーグの試合に行きそびれたという。

日本代表のW杯は終わった。それでも、私たちのJリーグはまもなくリスタートを切ろうとしている。日本が本当の意味で世界を目指すのであれば、彼女のようなライト層が享受しやすい環境をどんどん整えていくべきだ。

八幡さんがすっかりJリーグに魅了された頃、彼女が見たJリーグについて再びお話を聞かせてほしいと思う。


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モデル:八幡 美咲
取材:編集部S(Qoly)
撮影:辻村 真依子(美学生図鑑)
アシスタント:石口 翼(美学生図鑑)
撮影技術協力: 美男美女大学生スナップサイト『美学生図鑑』

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