UEFA主催コンペティションではこのUEFAランキングによって出場枠が分けられており、CLでは上位3協会に4つの出場枠が与えられる(例外あり)。このランキングは過去5シーズンにおける出場チームのUEFAコンペティションでの成績を係数(UEFA Club Coefficient)化し、それらを足し上げた結果算出される。

そのため、上位国の協会としては何が何でも上位3位以内を死守する必要があり、出場チームとしても、来シーズンの出場枠を確保するためにもしっかりと結果を出し続けなければいけないのだ。

近年の不調とドイツ勢の好調により、イングランドは今季から3位に転落していた。それでも3位であるため出場枠は4つ与えられ、最悪の事態は免れていた。しかし、昨シーズンはCLでユヴェントスが決勝に進出し、ELではフィオレンティーナとナポリがベスト4に進出するなどイタリア勢が巻き返しを見せ始めた。

そして今シーズンのCL第1節が終了した結果、3位イングランドと4位イングランドの差がまた一つ縮まったのだ(イタリア勢の成績は1勝1分だった)。

1位:スペイン 85.142
2位:ドイツ 66.749
3位:イングランド 65.034
4位:イタリア 60.605

3位と4位のポイント差:4.429

こちらは、昨月末に行われたCL&ELプレーオフの結果を踏まえた同ランキングである。

この時、3位イングランドと4位イタリアのポイント差は4.429。今回のCL第1節を踏まえて、0.3ポイントほど両者の差が縮まっていることが分かる。

もちろんこれはあくまで暫定の数値だが、仮にイングランド勢の停滞がこのまま続けばイングランドの4位転落は実現性を増し、CLへの出場枠は4から3に減少するということもある。

もしそうなってしまえばビッグクラブの財政や今後の戦力補強にも大きな影響を及ぼしてしまうだけに、プレミアリーグクラブはこのことを重く受け入れる必要があるだろう。

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