先日、「GKなのにフリーキックで美ゴール!凄いやつが南米にはいる」という話題をお届けしたが、南米はホセ・ルイス・チラベルやホジェリオ・セニら個性的なGKの宝庫。

コパ・アメリカ・センテナリオに参加するベネズエラ代表のラファエル・ドゥダメル監督もまた、現役時代はフリーキックを蹴るGKとして知られ、通算で10ゴール以上を決めている。

そのうち、ベネズエラ代表でも1ゴールが記録しているが、それがこちら。

実に見事なゴールであるが、相手はなんとあのアルゼンチン!

しかもこれは1996年10月9日に行われた1998年フランス・ワールドカップ南米予選…親善試合ではなく公式戦だったのだから尚更驚きであろう。

かつて南米のお荷物的存在だったベネズエラだが、2011年のコパ・アメリカで過去最高の4位に入るなど、悲願のワールドカップ初出場まであと一歩というところまで来ている。

ただその躍進を牽引した英雄フアン・アランゴが南米予選開幕を控えた昨年9月、代表からの引退を発表。

以降、国内の情勢が不安定さを増す中なかなかその穴を埋められず、6試合を消化した2018年ワールドカップ南米予選は1分5敗で最下位に沈んでいる。

2014年9月に来日し、日本代表と対戦した時のジョエル・サン・ビセンテ監督は、その責任をとって3月31日に辞任し、翌月、ユース代表を率いていたドゥダメル監督が新たな指揮官に任命された。

ちなみにドゥダメル監督は2013年U-17ワールドカップのグループステージで、吉武ジャパンことU-17日本代表と対戦している。杉本太郎(現鹿島)、渡邊凌磨(現インゴルシュタットU-23)にゴールを許し1-3で敗れたが、試合後、「これほどの素晴らしいサッカーには出会ったことがない」と日本を大絶賛した。

そのドゥダメル監督はこのコパ・アメリカ・センテナリオで元バルセロナのジェフレン・スアレスらを23人のメンバーから外し、自身が指導した10代の選手を3人も招集した。停滞するチームを変革しようという強い意志が反映されたわけだが、大会前に組んだガリシア選抜、パナマ、コスタリカ、グアテマラとの強化試合で1分3敗と、未だ勝利を手にすることができていない。

グループCに入った本大会も5日にジャマイカ、9日にウルグアイ、13日にメキシコと、強敵相手の試合が続く。就任から2か月ほどで早くも厳しい状況にあるが、この大会で何かしらの収穫を得て、南米予選の巻き返しに繋げたいところだろう。

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