白熱の首位攻防戦、vs名古屋オーシャンズ

今シーズン、Fリーグは9月3-4日に小田原で行われたセントラル開催の第13節をもって一時中断となった。その13節、フウガドールすみだは、過去9シーズン連覇を飾ってきた絶対王者名古屋オーシャンズと対戦し、後半途中まで3-1とリードしていた。

最終的に5-5の引き分けに終わったこの試合。Fリーグ関係者からも、過去10年でもベストバウトの一つに数えることができるくらい白熱した試合だったという声が多く聞かれた。

「確かにあの試合は、逆転に次ぐ逆転で、プレーしててもめちゃくちゃ面白かったですね。ただ、その分引き分けに終わったことが悔しくって。3-1でリードした時点で、失点をしないようなプレー、そこで勝ち切るプレーが求められてくるんですよね。それができなかった。ただ、逆転されてからも最後まで勝負をあきらめず、試合終了間際に追いつくことができましたし、今後に繋がる勝ち点1だと思っています。僕自身、リーグ戦で名古屋から上げた初めての勝ち点ですし、前向きにとらえています」

名古屋戦は首位攻防戦となり、前半戦の天王山ともなった。

「僕は、大舞台で力を発揮できるタイプで、この試合にもリラックスして臨めました。言い方は悪いかもしれませんが、36試合のうちの1試合だと思って、気負わずにチーム全員で勝ちに行きました」と自然体でプレーした結果だと語る。「ただ、ここまで成績がついてくるとは思ってなかったですね。一試合一試合、出し惜しみなくやりたいなと思いますし、それで結果がついてきているのかな、と。それに、名古屋戦だけでなく、毎試合チームが良くなっているのを感じますし、どの試合を見に来てもらっても、フットサルの面白さを感じられるゲームになると思っています」

オールスターゲームの翌週、10月14日からFリーグは再開する。清水が所属するフウガドールすみだは、ホームにアグレミーナ浜松を迎える。「2巡目になりますから、ここからだと思います。フウガは優勝を目標に掲げていますし、ある意味、Fリーグでは特別なチームです。フットサルの魅力でもあるスピーディーな展開を実現するために、『切り替えゼロ秒』という須賀監督の考えを実践しています。攻守の切り替えはもちろん、あらゆるプレーの切り替えに必要なことだと、0秒で意識を変える。シュートを外しても、『うわー』となってないで、すぐに次のプレーに切り替える。フウガの強みは小学生からトップチームまで一貫性のある指導をしていることで、チームの方向性が世代を超えて共有できていることが大きいと思います」

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