右サイドを駆け上がっていたシメ・ヴルサリコが若干膨らむ動きを見せ、ここにダイレクトでパスが通る。

すでに中に絞っていたミルナーは、もちろんヴルサリコに付ききれない。静止画で見ると、どれだけリヴァプールの左サイドが手薄になっていたかが分かる。

そして、ヴルサリコもこのボールをトラップすることはしなかった。

ボールを一度止めればミルナーが追いつき、多くの選手が戻ってくると感じたからだ。ロングパスをダイレクトで折り返すと、完全にフリーになっていたコレアがこれに合わせる。シュートはGKに阻まれたものの、ケイディ・バレが頭で合わせこれが先制点になった。

技術力が求められるようなパス回しはなかったが、それでもアトレティコが見せた崩しは実に合理的であり、まるで「お手本」であるかのように美しかった。

なお、試合はこの後ロベルト・フィルミーノのゴールでリヴァプールが1-1に追いつき、PK戦へ。アトレティコが勝利を収め、優勝している。

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