パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねたU23アジアカップ。韓国は準々決勝敗退となり、40年ぶりにオリンピック出場を逃した。
『Money Today』によれば、今大会で奮闘を見せた21歳のFWイ・テソクは「自分のパフォーマンスよりも大会の結果に失望している。韓国国民の皆さんには本当に申し訳ない。ファン・ソンホン監督のインタビュー記事を見た。でも、選手たちにも大きな責任があるのは明らか。自分の調子は良かったが、チームのほうが大事。いい結果を残せず、監督にも申し訳ない」と謝意を口にしていたという。
韓国には兵役義務があるため、兵役免除がかかるアジア競技大会とオリンピックとの選手編成で育成におけるジレンマを抱えている状態にある。
また、韓国を下したインドネシアは今大会で躍進を見せているが、彼らは帰化選手による強化にも取り組んできた。
『Kyunghyang Shinmun』は、「韓国を破ったインドネシアのように二重国籍選手を誘致する方法を考える時期に来ている。『両親が韓国人の選手』だけにこだわるのは世界的な潮流ともそぐわない。ユルゲン・クリンスマン前代表監督はドイツ生まれの韓国系イェンス・カストロップ(ニュルンベルク)の選出を推していた。インドネシアはオランダで生まれた二重国籍選手4人が加わり、1956年大会以来初のオリンピック出場の可能性をとらえた」とも伝えている。
奥抜侃志や林大地と同じニュルンベルクに所属するカストロップは2003年生まれの20歳で、ドイツ人の父と韓国人の母を持つ(U-21ドイツ代表でもある)。
なお、在釜山日本国総領事館によれば、「(2011年に)韓国の国籍法一部改正に伴い、韓国では重国籍が認められることになりました。韓国においては兵役制度があり、韓国国籍を含む重国籍の男性は、18才になる年の3月末日までに韓国国籍を離脱しなければ、兵役義務が適用されます」とのこと。
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