「(酒は)キャリアを通じて、ずっと問題だった。酒を呑んでいると、自分のやっていることをコントロールできない。
練習にも影響するし、監督は嫌がる。酔ってトレーニングに行ったことも覚えているよ。
19歳だったかな。スティーヴ・ホランド(チェルシーのアシスタントコーチ)に招かれた。
(酒に)影響されたことは何度があったよ。
ダヴィド・ルイスはあまり英語を喋らなかったけれど、ウォーミングアップで(息を嗅いで)『おい、飲んでるのか?』と。やめろよって言われたりね。
ダーモット・ドラミー(2017年に自殺したチェルシーのアカデミー監督)は、僕に師匠としてアシュリー・コールを紹介してくれた。夜遊びをやめさせたり、話し相手になってくれるためにね。だから、みんなはトライしてくれたんだ、嘘はつけない。
当時の自分は生意気で傲慢だった。自分はプレーするべきだと思っていたらね。それが正しく発揮されればいいことだと思うけれど、自分は正しく使えなかった。
メンバー外になったり、イラついたら、遊びに行って酒を呑む。チェルシーを台無しにしたのではなく、自分自身を台無しにしたんだ。
(その後、下位)リーグでプレーしている頃も何も後悔していなかった。自分のいるべきところにいると。
プレーをやめてから、考える時間が増えた。すると後悔しなければいけなくなる。
『なんてこった、何があったんだ?』と言ってくる人の多さに考えさせられることになる。プレミアリーグでプレーしている人間だからね。
自分の才能をよく分かっていなかった気がする。
表向きは生意気だけど、心のなかではナーバスではないものの、自分が成し遂げられることがよく分からなかった。信じられなかったんだ」
彼は現在も「ストレスを忘れるために呑める限り呑んでいる」と飲酒の問題を抱えている。
まだ交通費も賄えないというが、PFA(英プロ選手組合)の助けも借りて、サッカー界への復帰を目指しているそう。
チェルシーもスカウト資格の取得を手伝ってくれたそうで、若手選手たちが自分のようにならないように力になりたいという思いも口にしている。