昨年エスパニョールからマンチェスター・シティに加入したアルゼンチン人ライトバック、パブロ・サバレタ(Pablo Zabaleta)との契約更改終了の知らせがシティの公式サイトで発表された。
才能に恵まれた若き“元イングランド代表ディフェンダー”、マイカ・リチャーズ(Micah Richards)を差し置き、右サイドバック一番手としての地位を固めつつあるサバレタであるが、マーク・ヒューズが夏のマーケットが閉まるギリギリまで獲得を望んだ人材。指揮官から寄せられるこの信頼の厚さは当然と言えば当然だろう。この発表の翌日、ヒューズが解任となり、マンチーニが新監督に就いたが、彼への評価が著しく低下する可能性は限りなく低いはずだ。
また、本人も「僕は喜んで契約にサインをしたよ。シティでプレーすることに幸せを感じているし、この土地を愛しているからね。ホームゲームでは4万人もの熱いサポーターの前でプレーが出来る。これはスペインでは考えられないことだよ」と語るように、クラブ、ホームタウン、サポーターに対するフィーリングも文句なしのようだ。
しかし、彼をスペイン時代から知る者にとっては、シティでのパフォーマンスにはやや物足りなさも感じているだろう。ミッドフィルダーとしての彼を目にする機会が激減しているからだ。しかし、あらゆるポジションをハイレベルでこなせるという万能性を披露することが皆無になった現状については「僕の仕事はまずは守備だと思っているけど、監督の要求するポジションがどこになろうともプレーするだけで幸せな気持ちになれるんだ。このリーグは世界一のリーグだからね」と不満ゼロを公言。彼の胸には、自らをイングランドの地に呼び寄せてくれたヒューズ前監督に対する忠誠心が宿っていた様だ。
今夏の大型補強もあり、チャンピオンズリーグ出場権が至上命題であるが、4位につけているアストン・ヴィラとの勝ち点差は6。サバレタは、12月26日から1月2日の年明けにかけて行われる、対ストーク、ウルヴス、ミドルズブラとの3連戦に照準を合わせ「良い状態で戦い続けるためにも、この3試合で僕たちは9ポイントを取る必要がある。もし、トップ4の座を勝ち取るような成績を残せたら、まさに僕らは、すごいことをやってのけた選手達と言えるだろうなぁ」と付け加えた。
しかし、夢見るサバレタには酷だが、残念ながら9ポイント獲得は現実的に不可能な話であると注意せざるを得ない。ミドルズブラ戦はFAカップであるから・・・。
ただ、サバレタの名誉のために、この“ミス”は、リーグ戦以外の大会も多いプレミアリーグに所属する外国人選手の中には全大会をひっくるめて考える者も多く、よくありがちな“ミス”であると注釈を足しておこう。


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