ついに開幕するFIFAワールドカップ2010南アフリカ大会。Qolyでも総力を挙げて情報を発信していきます。その一貫として、これから毎日ワールドカップの見所をご紹介いたします。
開幕戦に登場するのは開催国の南アフリカと5大会連続14回目の出場となる中米の雄メキシコ。南アフリカはブブセラの鳴り響くスタジアムで、ホームの熱烈な声援に支えられての登場です。
南アフリカにとって“開催国の義務”と言われている決勝トーナメント進出を果たすには、非常に苦しい組み合わせになっていると言って過言ではありません。フランス、ウルグアイ、メキシコと全て格上のチームでしょう。しかし、開幕戦で勝利を挙げる事ができれば、チームは勢いに乗っていくのではないでしょうか。チームを指揮するのはブラジル代表で2度のワールドカップを戦った名将のカルロス・アルベルト・パレイラ。1994年アメリカ大会の優勝監督です。注目の選手は不動の10番、スティーヴン・ピーナール。かつてはアヤックスでプレーして国際的な選手にステップアップした南アフリカ希望の星。28歳で迎えるワールドカップは、フットボーラー人生最後の大勝負です。
対するメキシコは絶対に負けられない試合でしょう。確実に勝ち点3を手にして、ウルグアイ、フランスとの大一番へ挑まねばなりません。目標であるベスト8の壁を打ち破るために、小気味よい全員サッカーを披露してくれるでしょう。注目の選手は、37歳になったFWクアウテモク・ブランコと、バルセロナでプレーしていたジオバニ・ドス・サントス。老獪な点取り屋と稀代のファンタジスタが競演します。ワールドカップの経験が豊富な選手だけではなく、新たに加わった若い力を融合させたメキシコ代表。4年の成熟を経て大舞台に挑みます。
第2試合は欧州の強豪フランス代表と南米の古豪ウルグアイ代表です。共に優勝経験を有する両チームが初日から激突します。日韓大会でも戦った両チームが、再びグループリーグで激突です。
優勝候補のフランス代表は、主将であったティエリ・アンリの調子が上がらずスタメン落ちが決定。主将はパトリス・エヴラに任せる事が決まりました。百戦錬磨のアンリの不調は大きな痛手ですが、31歳で初のワールドカップに挑むベテランアタッカーが虎視眈々とゴールを狙っています。その名はニコラ・アネルカです。かつての問題児は成熟し、プレーヤーとして円熟の時を迎えています。一瞬の隙も見逃さない狡猾さでゴールを狙います。4-3-3でアネルカを支える両翼はフランク・リベリーとシドニー・ゴヴです。そしてゲームメイクをするのは「ジダンの後継者」であるヨアン・グルキュフ。抜群のキープ力でチームをオーガナイズします。
対するウルグアイは日韓大会以来2大会ぶりの出場です。近年、ウルグアイといえば「古豪」というイメージがつきものでしたが、今回のウルグアイ代表はなかなかのクオリティを秘めています。堅守からの速攻が武器であり、得点を奪うのは得点王候補のディエゴ・フォルランとルイス・スアレス。爆発的な破壊力を秘めた2人は猛然とゴールに襲いかかる姿が今夜見られるかもしれません。控えのエディソン・カバーニも高身長ながらスキルフルな良選手。ここぞの起用でパワフルな存在感を見せつけてくれるでしょう。守備陣は、ディエゴ・ルガーノを中心ですが、GKのフェルナンド・ムスレラ、DFマルティン・カセレス、MFワルテル・ガルガーノなどイタリアのセリエAで活躍する選手が多数おり、「カテナチオ」のアイデンティティを見せつけてくれるでしょう。
初日から2試合共に熱い試合に間違いなし!開始まであと数時間です!!
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