波乱の展開が続出しているワールドカップ南アフリカ大会だが、ヨーロッパの列強国が軒並み苦しんでいる。それに比べると、南米勢は堅調なスタート。「欧州以外で行われるワールドカップは南米勢が強い」、という伝統は今大会も引き継がれているようだ。

南アフリカで欧州の列強が苦しんでいる。過去のワールドカップでの優勝経験があるイタリア、ドイツ、フランス、イングランドは、いずれもグループステージ2試合終了時点で決勝トーナメント進出を決められず、フランス代表にいたっては自力突破の可能性が消滅。アネルカ問題でチームと協会の間で亀裂が入り、選手が練習ボイコットするなどの緊急事態である。イタリア、ドイツ、イングランドはグループリーグ最終戦で引き分けた場合に敗退するの可能性を秘めており、グループリーグ最終戦も主力で挑まねばならない苦しい状況だ。ワールドカップ優勝経験国ではないが、EURO2008の優勝国のスペインも初戦でスイスに破れており、欧州勢が苦しんでいる象徴的な存在となっている。

欧州勢とは対照的に南米の優勝経験国は絶好調。ブラジル、アルゼンチンは2連勝。ブラジルは既に決勝トーナメント進出を決めている。ウルグアイも1勝1分で最終戦のメキシコ戦に引き分け以上の成績で決勝トーナメント進出が確定する。南米勢は優勝経験国以外も絶好調であり、パラグアイは2戦負け無し、チリ代表はグループリーグ初戦を勝利で飾っている。

現在まで展開だけで「世界の勢力図が変わった」と断言することはできないが、欧州列強が苦しんでいるのは紛れも無い事実。異なるフットボールが対峙する中で、如何にして自分たちのフットボールを追求するのか。その答えを導く過程が、ワールドカップの醍醐味の1つではないだろうか。