2011年3月5日 - ラッベ・デシャン(オセール)
Auxerre
1
0-0
1-0
0
Paris Saint-Germain
シャフニ
87'
得点者




この直前の試合でモナコが引き分けたことで、得失点差で一時18位に沈んでしまったオセール。試合内容もここのところ非常に悪く不安な状態であったが、新たに導入した3-3-3-1システムが機能しパリ・サンジェルマンを撃破。勝ち点3を積み上げて降格圏を脱出した。

試合は序盤からオセールが優勢に進めた。その鍵はやはりフォーメーション。ル・タレックがトップ下でマークを引きつけると、ペドレッティやトラオレがボランチとサイドバックの間のスペースを利用出来る。もしそこにサイドバックがプレスに来れば、すかさずシャフニがオーバーラップしてタッチライン際に出来るスペースを利用する。また、イェレンが開いてサイドバックを後ろに釘付けにし、上がってくる2列目とウイングバックに前を向くスペースを与えると同時に、ル・タレックはトップの位置でボールを待つというコンビネーションも滑らかに機能した。

一方パリ・サンジェルマンはここのところ守備に弱気さが目立っており、今日もオセールのシステムを潰せるほどの出足の鋭さがなく、「人はいるがマークに付けていない」状態が頻発。さらに攻撃面でも、リュインデュラはエルディングのように一発で裏を狙ってくれることも、オアローのようにすかさず引いてボールを収めて起点になることも出来ず中途半端な動き出しに終始。時折ゴールチャンスには絡んだものの、チームの連携の助けにはなれなかった。守備が安定していないこともあって、攻めはほとんど単発で終わった。終盤にはそれを改善させようとジュリをワントップに配置し飛び出しを強化しようと企んだが、これも機能せず。

それでも失点は逃れていたが、パリ・サンジェルマンは終盤にミスで自滅することとなる。87分、ロングボールの処理でティエネがクリアもトラップとも言えない中途半端な対応をしてしまった。弾んだボールをシャフニが左足で叩くと、これが強烈なドライブシュートとなり、エデルの反応をも物ともせずゴールに突き刺さった。

結局これが決勝点となり、1-0で試合は終了。残留を争うオセールにとって非常に大きな勝ち点3となった。


(筆:Qoly編集部 K)


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