2011年3月6日(日) - エスタディオ・アクサ(ブラガ)
Sporting Braga
2
1-1
1-0
1
Benfica
ウーゴ・ヴィアナ
モッソロ
42'
78'
得点者
25'

サビオラ

今シーズン不調に陥っているブラガが、ホームスタジアムで意地を見せた。ミッドウィークにヨーロッパリーグを控えベンフィカはアイマール、サルビオの欠場に加え、ここのところ絶好調のガイタンまでも休ませていた。「舐められた」格好のブラガは前半にセットプレーから失点したが、2点を奪い返して逆転に成功した。

試合の内容もブラガが終始わずかに優勢を保つ展開だった。サブ中心の顔ぶれであったベンフィカの中盤は、いつものような連携の精度が見られず、攻撃が停滞。それを利用してブラガは主導権を握り、徹底したアランのサイドアタックでF・コエントラォンを抑えこみ、クロスボールからチャンスを作り上げた。

ところが25分、ロングボールの対応でカルドーソを抱え込んだとして、カカーがペナルティエリアのわずか外という位置でファウルを取られてしまう。微妙な判定にブラガは抗議の声を上げるも判定は覆らない。さらに、カルロス・マルティンスのシュートをアルトゥールが弾いたところをサビオラに押し込まれ、失点してしまったのである。

不利な判定に試合は荒れ模様となり、観客席から多くのものが投げ込まれるような場面も。ラフなプレーがが連発するなか、ブラガはその展開を有利に持ち込むことに成功する。

41分、右サイドにこぼれたルーズボールの奪い合いで、ハビ・ガルシアがアランを蹴るという反則を犯し退場処分となる。そしてこのセットプレーをウーゴ・ヴィアナが蹴ると、ゴールに向かって飛んだボールを前にポジションを取っていたロベルトが後逸。そのまま直接ネットを揺らし、試合を振り出しに戻すことに成功する。

さらにブラガは、後半開始と共にクストーディオに負傷によって入った守備的MFのヴィニシウスを交代させ、アタッカーのモッソロを投入するという積極果敢な采配を敢行。激しく攻撃を仕掛けてペースを握ると、77分に選択が的中する。

これまた途中出場のバルボーサが左サイドからカットインし、DFを引きつけてパス。バイタルエリアに上がってきたモッソロがミドルシュートを放つと、ゴール右隅に突き刺さる。ドミンゴス・パシエンシア監督が送り込んだスーパーサブが結果を出し、強豪相手に劇的な逆転勝利をあげた。

(筆:Qoly編集部 K)


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