2011年7月4日(月) - エスタディオ・イダルゴ(パチューカ)
France
1
1-1
0-1
2
Mexico
イココ

17'

得点者
14'
50'
エスカミジャ
フィエロ


メキシコが激しい試合を制し準決勝に進出した。攻撃的に仕掛けていくメキシコに対し、フランスはフィジカルとスピードを生かして縦に早い反撃を繰り返す、エキサイティングな内容であった。

地元での大会とあって、他のチームと比べてコンディションがいいメキシコ。運動量と機動力を生かし、サイドが空いていればシンプルに、閉められていればフィエロの引き出しを生かしてポストプレーからDFを動かし、序盤から積極的に仕掛けていった。

そして14分に先制点を奪取する。カシージャスがボールをキープし、スルーパス。反応して左サイドの裏に飛び出したフィエロがイココを抜き、中央へマイナスのパスを送る。ニアに飛び込んだゴメスがDFを引きつけてスルー、その後ろにフリーで詰めてきたエスカミジャがシュート。ゴールに決めた。

その直後にカウンターから1点を返され、後半の序盤は相手のプレスに押される場面もあったが、50分に再びリードを奪う。左サイドでボールを持ったフィエロが思い切りよくドリブル突破。マークに来ていたヴェルクレヤンを抜き去ってシュートに持ち込み、冷静にネットを揺らした。

苦しい時間帯に加えブエノが負傷するトラブルがあったものの、急遽出場することになったガルシアが非常に好調で、パフォーマンスは低下せず。むしろ前線でのキープ力、突破力が増し、チームを楽にした。終盤のフランスの猛反撃にも耐えきり、リードを守ることに成功した。

フランスもパフォーマンスとしては決して大きく劣ったものではなかった。雑なプレーは多かったが、フィジカルやスピードでは上回っており、単純に縦に持っていくプレーが効果を発揮していた。後半開始時に回されることを嫌がってプレスを強めたことも、どちらかと言えば成功していた。

しかしイェシンの怪我でピッチに送り出したアレルが全くフィットせず、ベンジアの再三のシュートはなかなか枠を捉えず、サンチェスの好セーブでチャンスを得点に結びつけられなかった。また相手の精力的な動きやガルシアの突破に苦しみファウルを重ね、波状攻撃を続けられず、フィジカルでの優位性を十分に生かすことが出来なかった。

(筆:Qoly編集部 K)

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