{module [128]}

先日の記事でお伝えしたとおり、UAE1部リーグに所属しているアル・シャルジャの監督を務めていたカルロス・アゼーニャが9月に辞任。婦人の健康問題(後に癌と判明した)によっての交代劇であった。

突如その後任としてチームを率いることになったのは、ルーマニア人監督のヴァレリウ・ティツァ。昨季限りでアル・ナセル(クウェート)との契約をキャンセルし辞任していた彼をUAEに呼び戻し、すぐさまコンタクトを取ったとのことだ。

ヴァレリウ・ティツァにとっては今年に入ってから4チーム目の指揮(!)となる。1月にシリアをアジアカップグループ三位に導き、大会閉幕後はアル・ショルタ(シリア)を率いたが、政情不安の影響により契約をキャンセル。クウェートに移ってアル・ナセルの監督を務めた。

「私はアル・シャルジャを変えるためにここに来た。良いサッカーをして良い結果を出したい。リーグやカップの最終的な順位を約束することは出来ないが、競争力があるサッカーを作り上げてみせる」

「現時点ではいかなる目標も立てられない。合流してトレーニングを見て、チームをよく知って準備をする。目標はそれからだ。タイトルを望んでいないコーチなど、世の中に存在しない。しかし同時に、タイトルを絶対に取れるコーチもいないんだ」

「アラビアのサッカーには慣れている。選手時代を含めれば10年以上この地域で働いているのだからね。何が必要かをよく知っているし、環境も快適だ」

と、就任間もない時期でチームを把握していないことを明かしつつもティツァは自信をのぞかせた。

アル・シャルジャの会長ナセル・カシュワニは波乱の幕開けとなった今シーズンの展望についてこう語る。

「ティツァは元々我々のファーストチョイスだったんだ。でもそのときはアル・ナセルとの契約があったから諦めた。しかしそれからアル・ナセルとの契約をキャンセルしたと聞いて飛んで行ったよ。彼のキャリアは非常に印象的であるし、アル・シャルジャをトップに引き上げてくれると確信している」

「ティツァはトッププロであり、我々が所持している35人の選手はその変化に対応してくれるはずだ。開幕までにカップ戦3試合を控えている。10月16日のアル・ワスル戦までにはきっちり準備をしてくれるだろう」

「私の目標は3つのコンペティション(UAEプロリーグ、エティサラット・カップ、プレジデント・カップ)全てにおいて優勝争いに絡むことだ。チームの状態を徐々に上げて、上昇し続けられることを願う」

(筆:Qoly編集部 K)

{module [126]}
{module [124]}
{module [123]}
{module [125]}

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介