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9月20日に行われたフェネルバフチェとマニサスポルの試合は、41,000人にも及ぶ女性と子供の観客で溢れかえった。これは7月に行われたシャフタール・ドネツクとの試合で、フェネルバフチェのファンが暴徒化し問題を起こしたことによる制裁で、この日スタジアムでの観戦が許されたのは、無料で招待された女性と12歳未満の子供たち。警備や試合前のボディチェックは全て女性警官によって行われた。

「歴史的な日だわ。世界で初めて女性と子供だけの観戦になるのよ。彼女たちは全てのチャントを知っているし、トルコ国歌も歌われるでしょう」と試合前に語ったのはフェネルバフチェ理事会の女性。本来ならばホーム側フェネルバフチェのファンは、相手チームへのブーイングや野次を行う。ところがこの日の観客は、マニサスポルサポーターを拍手で迎えたようで、試合前には両チームの選手たちが観客に花を投げ入れた。

試合自体は1-1の引き分けで終わったが、終始楽しい雰囲気に包まれていたようで、この光景にフェネルバフチェのキャプテンであるアレックスは、「この日は自分にとっては一生忘れられない思い出になるだろう。一つの試合でこれほどまで多くの女性と子供を見たことがない」とコメントを残し、DFのヨボは、「我々をサポートしに来てくれた女性サポーターには感謝しなくてはならない。無観客の中で行う試合は大変だし、ファンなしでこのクラブの再生は困難だ」と、この日訪れた女性サポーターを称えた。

フェネルバフチェは先日八百長が発覚し、チャンピオンズリーグへの出場権が剥奪されたばかり。またトルコサッカーはフーリガンや八百長問題なども多く、そんな中この「女性と子供を無料招待」という試みはトルコのサッカー界にポジティブな影響を与えるだろう。

(筆:Qoly編集部 M)

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