フィリピン代表のミサ・ベハドラン(Misagh Medina Bahadoran - グローバルFC)がJ2・東京ヴェルディのトライアルを受けるため、今日8日にフィリピンを出発するとチームメイトの星出悠がツイッター(@yuhoshide)で明らかにした。星出悠はかつてYKKAP(カターレ富山の前身)に所属し、その後、アメリカでプレー。昨年8月にはジョー・パブリック(トリニダード・トバゴ)の一員としてCONCACAF(北中米カリブ海地域)チャンピオンズリーグのサントス・ラグーナ(メキシコ)戦で日本人初ゴールを記録。今年9月からフィリピンでプレーしている。
ミサと星出悠
ミサは1987年1月10日生まれの24歳。名前からも分かるが父親がイラン人であるという。今年大学を卒業し、グローバルFCに加入した模様で、A代表には7月のW杯予選クウェート戦でデビュー。幾つかの情報ではこれまで5capとされている。星出悠によると、ミサのポジションはFWかサイドアタッカー。更にフットサル代表を兼任(こちらは2006年からプレーしている模様)し、「人気のある選手」、また、現時点で「日本語は喋れないので、不安がっています。見掛けた方は優しく声を掛けて上げて下さい!」とのこと。
※本人のツイッターアカウントは(@misagh_9)、FIFAのプロフィールはこちら
近年のACLでこそやや低調だが、一般的に認知されているよりJリーグのレベルは高く、環境まで含めればアジア最高峰だと自信を持っていいだろう。一方で現在、Jリーグの3つある外国人枠の多くはブラジル人、韓国人で占められており、2009年に導入されたアジア枠も“身近”な韓国人に多く使われているのが現状だ。それだけにアジア枠導入と言えど、アジアトップレベルの韓国やオーストラリア、また、文化が全く異なり、豊富な資金力を有するアラブ方面を除くアジア人にとっては高い壁である。そして、著しい経済成長を背景に、世界各国から知名度のある外国人を呼び寄せる中国・Cリーグに“国際色”の面で見劣りする感は否めない。それでも、以前Jプレミア構想なる話が持ち上がったが、Jリーグにはアジア人がまず第一に目指すリーグであってほしいと思っているのは筆者だけではないだろう。
東京ヴェルディには4日のシーズン終了時点でアポジ、マラニョンと2人のブラジル人が在籍するが、共に期限付きで2012年1月1日までの契約となっており、現時点で来シーズンの動向は未定。ミサがトライアルに合格すればフィリピン人初のJリーガーとなる。
【参照】
星出悠 ブログ【CHALLENGE ~ 挑戦 ~】
(筆:Qoly編集部 H)