2011年の負債は全てベルルスコーニ名誉会長の会社でカバー
ミランが2011年のバランスシートが明らかになり、6730万ユーロの損失の全てをシルヴィオ・ベルルスコーニ会長がカバーした事が明らかになった。
2012年も四半期を終えようとしているが、金曜日ミランの株主総会が開かれ、2011年のバランスシートが承認された。株主総会では2011年は前年と比べ、2億5320万ユーロから2億6680万ユーロへ6730万ユーロ増益した事が報告されている。
アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役
「広告はNo.1であったが、損失は全て(ミランの親会社である)フィニンベストによって補填された。会長とその情熱に感謝している」
「テレビ放映権はUEFAとセリエAによるものだ。フットボールの世界において、ビッグクラブは収入を他の面で補っており、ミランは異例といえる。フィニンベストが無ければ、世界で戦う事はできなかっただろう」
ミランはイタリアの中では多くの資金を選手の給与に投じているクラブである。ズラタン・イブラヒモヴィッチはイタリア半島でもっとも給与を稼ぐ選手である。ガッリアーニはなぜミランがそれほどまでに給与に資金を投じるかを説明した。なお、ミランは昨年スクデットとスーペル・コッパを獲得。スクデット獲得後には選手達にボーナスを支払っている。
「いい選手をフリーで獲得できる場合は、彼らのサラリーは既に受け取っているものよりも高くなる。私は選手の給与はクオリティと関連しているおり、下げようとすれば競争力を失わずにはいられないだろう。レベルを下げれば、収入も下がるんだ。競争相手がそうをしなかった場合は、彼らが我々を上回るだろう。フィニンベストも私も給与の削減に努めてきているよ」
「ミランは昨年成績の改善してきた。なぜなら我々は重要な選手を獲得してきたからだ。もしケヴィン=プリンス・ボアテング、ズラタン・イブラヒモヴィッチ、そしてロビーニョを2010年に獲得しなければ、勝利する事はできなかっただろう。彼らはこれまでに連れてきた選手よりも明らかに高給な選手たちだ」
ガッリアーニとしてはいい選手を獲得するためには競争相手を凌ぐ給料は必要と考えているようだ。通常、クラブは経営のバランスを考えなければならないが、ベルルスコーニというパトロンがいることがやはりミラン最大の強みなのかもしれない。
(筆:Qoly編集部 N)