クーデターに巻き込まれ4日間の足止め

5月4日、CAFチャンピオンズリーグ・セカンドラウンドを戦ったアル・アハリのメンバーが、試合から4日経ってようやく帰国することに成功した。

4月29日にバマコでスタッド・マリアン(マリ)とのアウェーゲームを戦った後、本来はその日のうちにエジプトに帰国する予定であったが、軍事クーデターのために空港が閉鎖され、移動手段を失ってしまったのである。

木曜日にようやくエジプト軍が許可を得てバマコの空港に降り立ち、アル・アハリの選手団を救出。13時間のフライトを経て、4日の早朝にカイロに到着した。

アル・アハリの監督を務めているマヌエル・ジョゼは公式サイトにこうコメントを残した。

「激しい軍事クーデターによる厳しい日々だったが、みんな生きて帰って来られたよ。我々スタッフは、選手の心を時に持ち上げ、時に鎮めるために全力を尽くした。

選手たちには辛抱強く待つことを求めたよ。すぐカイロに戻れるから心配するな、とね。

試合は勝つに値する内容だった(結果は1-0で敗北)。運に見放されたよ。だが、セカンドレグで勝利してグループリーグに進むことを、ファンに約束する。

ただ、こんな経験をした後だから、少し休息が必要だな。もちろん、リベンジマッチに向けて準備はしなければならないがね」

ディレクターを務めているサイード・アブデル・ハフィズは、「人生で最悪の出来事だった」と話した。

「我々がいるホテルのとても近くで銃声が聞こえていた。エジプトにいる親類に危険を知らせるような事態にはなって欲しくなかった。

本当の恐怖だったよ。何より最悪だったのは、どれだけこれが続くか、どれだけ悪化するかが全く分からなかったことだ」

チームに帯同していた理事のハレド・エル・ダランディは、マヌエル・ジョゼ監督のリーダーシップを賞賛する。

「マヌエル・ジョゼはポルトガルの大使館に逃げ込むことも出来たのに、それをせず、我々と共にいることを選択した。彼は『我々はこんなところで死ぬつもりはない。安全に脱出できると信じろ』と選手に話し、トレーニングも出来るだけ続けていたよ」

なお、同じ4月29日にマリで試合をしたナイジェリアのサンシャイン・スターズは、いまだにホテルで足止めされているとのこと。

(筆:Qoly編集部 K)

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