「フィオレンティーナに関わる全ての人々に感謝」
先週、ミランへの移籍が決定したリッカルド・モントリーヴォ。今季はフィオレンティーナでキャプテンを任されるなど、ここ数シーズンに渡ってヴィオラの主力としてチームを牽引してきたイタリア代表MFの退団は多くのティフォージを悲しませたが、最後は「手紙」という形で惜別した。
フィオレンティーナの公式webサイトで公開された手紙の内容は以下の通り。
「一人のイタリア代表メンバーとして参加するEURO2012という冒険が始まる前に、デッラ・ヴァッレ・ファミリー、クラブ、素晴らしいフィレンツェの人々、そして、7年間という忘れられない思い出を共有してくれた人々へ感謝の気持ちを述べたい」
「僕が経験したこの思い出は永遠に心の中で生き続けるだろう。この7年間は非常に濃密なものだった。痛みと喜び、満足と涙で満ち溢れ、セリエAだけではなく、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグなど一流の舞台でも戦うことができた」
「ジラがアンフィールド(対リヴァプール戦)がゴールを上げた時に雄叫びを上げたあの瞬間は決して忘れることはない。そして、勇ましく不運でもあったバイエルンとの試合も記憶から消し去ることはできないだろう」
「また、このクラブではキャプテンを任されたが、キャプテンマークを巻くということがどれほど重要なことかを肌で感じることが出来た。プライドと情熱を持って戦い、チームメイト、ヴィオラに影響を与えたことは誇りに思っている」
「人生においてもプロの道においても、関係が壊れることもあるし、常に理解できることばかりではないだろう。そして、人々に痛みを与えることもあるかもしれない。皆の反応、コメント、意見を知り、僕はいつもそう感じてきた。でも、それと同時にフィオレンティーナの歴史を象徴するこの紫のユニフォームに情熱を注いでいたこともね」
「いつか、フィオレンティーナでの日々やこの選択をしたことを思い出す日が来るだろう。僕のことを“敵”として見る人もいるだろうけど、僕は、フィオレンティーナ、フィレンツェ、そして、かつての仲間や、情熱と献身を持って毎日クラブに仕えている人々に歓喜と得心が訪れることだけを願っている」
「最後に、フィオレンティーナでの僕を支えてくれた人々に暖かい抱擁と挨拶を」
(筆:Qoly編集部 T)