2012年5月24日(木) - スタッド・ドゥ・ラトル(オバーニュ)
Belarus
1
0-1
1-2
3
France
ドラグン(PK)


49'


得点者
8'
59'
72'
ドゥ・プレヴィーユ
ムルンバ
マケンゴ

優勝候補の筆頭である地元フランスが初戦を迎えた。試合内容はベラルーシも含めてプレッシャーが緩く締まらない展開ではあったが、1-3と順当に勝利を収めた。

ここ2年はドリブラーを多く使い、彼らに頼ったサッカーをしていたフランス代表であるが、今回はかなり色が違っている。多くのメンバーが招集時から替わったのもあるのかもしれないが、中盤でボールを保持して時間をかけて攻める形が多く見られた。

試合開始からわずか8分で先制点を奪取する。浮き球からの競り合いでパリツェヴィッチを吹き飛ばしたドゥ・プレヴィーユが、ボールを奪ってそのままゴール前に進出、冷静に右隅に決めた。

後半に入ってからはPKで追いつかれたが、59分にケバノのフィードからムルンバの飛び出して追加点をあげ、72分にはムルンバのパスを受けた途中出場のマケンゴが、ドリブルで最終ラインを切り裂き、3点目を決めた。

だが内容が良かったかと言えばそうとも言い難い。ベラルーシは決してプレスは強くはなく、後方から繋ごうとしつつもショートで最後まで崩せる巧さはなく、結局パリツェヴィッチのフィードくらいしかアクセントになってはいなかった。

そんな状況の中でも、早い時間でストライカーのドゥ・プレヴィーユがマケンゴに代わった後は攻撃の怖さがほとんどなかった。ボールを繋いでもゴール前のターゲットが少なく、ジェルマンは(モナコでのプレーを知っている方はご存じだろうが)動き回るチャンスメイカータイプで、マケンゴは素晴らしい身体能力は持っているがポジショニングがフラフラするため、チームとして機能しなかった。

しかも中盤を支配しながら守備が安定していたかと言えばそうでもなく、最終ラインの前でプレッシャーが掛からない場面も多く、上述のパリツェヴィッチのフィードからは何度も同じ形のピンチを迎えていた。

最後で2得点をあげて何とか帳尻を合わせた格好だが、相手がベラルーシでなければ勝っていたかどうかは怪しい内容だった。

(筆:Qoly編集部 K)

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