2012年5月25日(金) - スタッド・ドゥ・レステレル(サン・ラファエル)
Egypt
1
0-1
1-0
1
Turkey
ガバル
71'
得点者
4'
エムレ

エジプトとトルコの試合は1-1のドローで終了。この結果トルコが勝ち点4で首位に立ち、オランダ戦を引き分け以上で終えればベスト4進出が決まる。エジプトは最下位ながら勝ち点を1とし、日本との最終節までGL突破の望みを繋げた。

大まかに言えば、前半は80%トルコの試合、後半は40:60でエジプトの試合だったといえる。スコアもおおよそその通りに動いた。

まずペースを握ったトルコは、よほど日本との試合が上手く行ったのかメンバーの変更は1人のみであった。そして好調を持続させるように早い時間に先制。相手のスローインからカウンターを敢行し、フェルハトのスルーパスにテヴフィクが飛び出し、キーパーを外してシュート。ポストに弾かれたところをエムレが押し込み先制した。

コンパクトにコントロールされたラインと、激しいコンタクトプレーでエジプトのパス回しをほとんど許さず、時間をかけさせて、無理な縦パスを誘い、奪って蹴って仕掛けて。モロッコほど前線の個人能力はないが、組織や連携は随分と上回っており、繊細さはないが良くトレーニングされたチームである。

そして後半、正確に言えば前半の終盤からはエジプトが盛り返す展開となった。その切っ掛けは選手交代の采配である。

オランダ戦で退場したゴマアは、日本A代表で言えば遠藤のようなプレーメーカーであった。彼がいないことでエジプトは切っ掛けを作るパスを出す選手が不在だった。

ソビーやハッサン、エルディンは、エジプト人らしくドリブルのテクニックはあるが、決め手になるパスはそれほど出せない。そのため後ろで繋いで時間をかけて、結局どこにも出せず無理な縦パスを入れ、奪われるという展開が続いた。

そこで32分、エジプトのハニ・ラムジー監督が早くも動いた。モハメド・ソビーを下げてへシャム・モハメドをトップ下に投入し、シェハブ・エルディンを一枚下げた。

この采配が当たった。へシャム・モハメドが中盤の様々なところに動き、ドリブルキープやアクセントとなるパスを狙い、トルコの守備を混乱させた。さらに終盤にはフル出場から中1日で戦っている選手が多いトルコの運動量に陰りが見えてきた。

そして71分、低い位置に下がったへシャムが基点となって得点。右に展開してガバル⇒イスマイル・モハメド⇒モフセンのヒールパスと素早く繋がり、最後はサイドバックのガバルが裏に飛び出してゴールを決めた。

モロッコは最初はアブデュルカディル、後半序盤はカーン、53分からはネジプとへシャムのマークを変えたが、結局付かれているへシャムは最後まで封じられることなく攻撃の起点となり続けた。これがエジプトの反撃の鍵だったと言える。

(筆:Qoly編集部 K)

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