England
|
1
|
0-0
1-0 |
0
|
Ukraine
|
---|
ルーニー | 48' |
得点者
|
---|
ルーニーが戻ってきたイングランドと負傷によりシェフチェンコをベンチに置かざるをえなかったウクライナ。結果的にはエースの存否が試合の結果に大きく影響を与えることになった。
キックオフ直後からいきなりハイプレッシャーをかけてきたウクライナがペースを握る。掴まえ所・奪い所が定まらないイングランド相手にいいようにボールを保持。相手をボールサイドに寄せておいてから対角線にロングボールを入れるサイドチェンジに加えて、2トップの1人が中盤に下がって相手CBを引き出して、空いたスペースに2列目の選手が飛び出すなどして相手ゴールを脅かし続けた。
一方のイングランドはルーニーにボールが収まるとそれなりにチャンスになるが、それ以外はセットプレーが光る程度。相手のプレッシャーが弱まった30分すぎからはボールを持てるようになったものの、ウクライナの思い切った攻撃の前に圧倒されたまま45分を終えた。
迎えた後半もウクライナペースで進むかと思いきや、思わぬ形でゲームが動く。後半立ち上がり、コーナーキックを拾い直したイングランドはジェラードがシザースで相手をかわして右サイドからクロス。このボールがウクライナDFに当たるとGKピャトフの脇をすり抜け、ファーサイドにいたルーニーのもとへ。押され気味だったイングランドに望外ともいえる先制ゴールが転がり込んだ。
まさかの失点を喫したウクライナは点を奪うしかGL突破の望みがなく、より攻撃に傾斜するが、焦りからか組み立てが雑になりボールをロストするシーンが目立つようになる。
そんななか後半16分、ウクライナに千載一遇のチャンスが到来。デヴィッチのシュートはテリーの渾身のクリア及ばず、ゴールを割ったかに思えたが、判定はノーゴール。
その後、後半中盤あたりから攻守が激しく入れ替わるオープンな戦いとなるとイングランドはウォルコット、ウクライナは負傷で先発を外れたシェフチェンコを投入。さらに、ウクライナは立て続けに交代カード切り、勝負に打って出るも、あと一押しが足りずにイングランドゴールを揺らせないまま試合終了。
2年前のW杯ドイツ戦ではジャッジに泣いたイングランドが今回は判定に救われる形で決勝トーナメント進出を決めた。エース、ルーニーがまさに救世主ともいえるゴールを上げたとはいえ、GLの3試合はどれも決して満足のいく試合内容とはいえなかったのも確かだろう。
一方、前半は完全にゲームを支配したウクライナはこれからという時間帯にショッキングな失点を喫したことでペースを失ってしまった。“疑惑の判定”もあり、失ったペースを取り戻すことはできず、無念のGL敗退となった。
(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)(筆:Qoly編集部 I)