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2012年8月6日(月) - ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)
France
1
0-1
1-1
2
Japan
ル・ソメル

76'

得点者
32'
49'
大儀見
阪口

準備試合で完敗したフランスを相手にした準決勝は、やはりかなり厳しいものとなった。しかしセットプレーでの2得点、相手の猛攻に対して水際で何とか防ぎきった守備と、勝負強さで何とかリードを守り切った。

フランスのポイントは2つ。日本のサイドバックの飛び出しを警戒しており、最終ラインの外側に穴を空けないという守備。攻撃はデリに一度当て、その瞬間にスピードがあるトミがサイドを上がり、中央と右で二択を作り上げる形であった。

ただ、それが最終ラインにある程度人数を残しておくことが必須だったため、日本にとっては決して立ち上がりは厳しいものではなかった。チャンスは多くはなかったものの、誰かが完全にマークされて狙われることもなく、スペースは多く許されてはいなかったが15分あたりからはボールもかなり回せるようになった。

そして32分にセットプレーを生かして先制。大儀見がポストプレーからルナールのファウルを誘うと、宮間が蹴ったボールをブアディがファンブル。落としたところに大儀見が反応してゴールに押し込み、リードを奪った。

さらに後半開始から間もない時間帯に得点を追加。今度も大儀見が倒されてセットプレーを獲得し、宮間のボールを今度は阪口がヘッドでゴールに決めた。後から考えれば、ここでリードを広げたことは極めて大きかった。

攻める事しか選択肢がなくなったフランスは、サイドバックをあげ、攻撃に人数を割き、強烈な圧力をかけてきた。試合の展開が大きく変わり、日本はそれに対応できず。押し下げられ、大儀見が孤立し、サポートや飛び出しも少なく、これまでのようなカウンターも数は少なかった。

76分には阪口のボールロスト、鮫島の軽い守備の2つのミスが重なりサイドを破られ、折り返しを途中出場のル・ソメルに押し込まれて失点。さらにその直後にもル・ソメルに右サイドを突破され、対処した阪口の足がかかってPKを取られてしまい、絶体絶命の状況となった。

ところがこれを蹴ったビュサッリャがプレッシャーに勝てず右に外して失点を逃れると、この後のフランスの猛攻に対して一方的に押し込まれながらも福元の好セーブが連発し、最後まで失点を逃れることに成功。まさに女神が着いているとしか思えないような紙一重の勝利であった。




(筆:Qoly編集部 K)

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