女子が銀メダル、男子が4位と、ともに目標まではあと一歩届かなかったものの、両チームがそれぞれ6試合を戦ったロンドン五輪の日本代表。その全12試合を生で観戦してチームに声援を送りつつ、Qolyにも「サポーター写真館」という形で現地の雰囲気を伝えてくれた日本代表サポーター、村上アシシ氏(@4JPN)の新著『日本代表サポーターを100倍楽しむ方法 ~サッカーとボクと、時々、ノマド~』が今月5日に発売され、話題となっている。
第1章と第2章はロンドン五輪について書かれており、なでしこジャパンと関塚ジャパンの戦いぶりはもちろん、18日間で12試合を観戦するという、代表サポーター史上に残るハードスケジュールの裏側や様々なエピソードを紹介。「サポーター写真館」を見ながら読めば、より臨場感を感じられるかも?
第3章と第4章は誰もが気になる、アシシ氏のサポーターライフに関する話。「半年仕事・半年旅人」というスタイルに至ったきっかけやその生活をどうやって継続しているのかなどを、最近耳にすることが多い「ノマド」という言葉を交えながら語っている。
特に印象深かったのがその目的で、今回のロンドン五輪だけでなく、2011年の女子W杯やアジアカップ優勝の場に居合わせるなど、サポーターとして一見「持ってる」ようにも感じられるアシシ氏。しかしそれは、2006年以降日本代表が出場した主要大会を継続して観戦し、現地で悔しい思いも数多くしてきたからこそ得られたものであり、“再現性のない歓喜”を当事者として手にするため様々な努力を重ねている点は、代表・クラブを問わず多くのサポーターに共通する。
「僕は、そこにいたんだ」
この言葉に魅力を感じる人には、ぜひオススメしたい本である。
(筆:Qoly編集部 O)