2012年10月31日(水) - プリンス・アブドゥラ・アル・ファイサル・スタジアム(ジッダ)
Al-Ahli
2
1-0
1-0
0
Al-Ittihad
ムタズ・アル・ムサ
ヴィクトル・シモンエス
44'
84'
得点者





サウジアラビアのチーム同士の一戦は、ファーストグで敗れたアル・アハリがホームで2得点を挙げて逆転。アジアクラブ選手権時代の1986年以来、実に16年ぶりの決勝進出を成し遂げた。奇しくもファイナルの相手は当時敗れた釜山と同じ韓国のチームである蔚山現代。どちらが優勝してもアジア制覇は初となる。

試合の流れは序盤からアル・アハリに傾いていた。アウェイで1-0と敗れていたため、最低でも2点を奪うことが必須であり、より攻撃を考えた戦術になっていた。ヴィクトル・シモンエスの強さを生かしたロングボールでイティハドを下げ、スペースを作ってボールを回し、中を固めさせる。その状況に持ち込み、逆にサイドのスペース、特に右のモラエスを使ってクロスで点を狙う。

優勢に進めた中でもなかなか点が入らなかったものの、44分にようやく先制点を奪取する。左からアル・ジャサムのコーナーキック、ニアでナイフ・ハザジに当たってコースが変わり、ムタズ・アル・ムサが触ってゴールに押し込んだ。

こうして前半を良い形で終えたアル・アハリ。しかし後半はやや苦しい展開となった。アル・イティハドが中に絞りすぎないようになり、サイドのスペースを突ける場面が減少。さらに65分を超えると、最初から飛ばしていたツケが回り、運動量ががくっと落ち、逆にピンチが増加。多くのチャンスを得ながらも1点しか奪えなかったことが大きく響きそうな終盤となった。

しかし、それをヴィクトル・シモンエスが救う。84分に後方からのロングボールで裏に抜け出して、一発のチャンスをゴールに結びつけた。エースの一発に助けられたアル・アハリは、最後の猛攻を耐え抜きリードを守り切った。

(筆:Qoly編集部 K)

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