Uzbekistan
|
2
|
1-2
1-0 PK 3-0
|
2
|
Syria
|
---|
セルゲーフ タシュプラトフ |
44' 76' |
得点者
|
38' 45+2' |
ミド アル・マワス(PK) |
---|
ウズベキスタンとシリアの一戦は、得点を取り合い2-2で試合が終了。延長戦でも決着は付かず、PK戦で勝利を収めたウズベキスタンが準決勝に駒を進めた。
先手を取ったのは今大会好調のシリアであった。ウズベキスタンはシリアの攻撃力を警戒し、サイドの守備を非常に重視していた。素早く2、3人がマークに戻ってくることを意識付けしており、ハルビンとアル・マワスに自由にドリブルをさせないように組織を構築していた。
しかし戦術は100%常に実行できるものではない。そこをシリアは利用した。
37分にユスポフが中央を突破する場面が訪れ、それを防いだ後だった。ウズベキスタンの戻りが遅れ、サイドのマークが抜けた。その隙を突き、アル・タキのスルーパスからナックダリが飛び出してシュートを放つ。キーパーが弾いたところにミドが詰め、先制点を奪取した。
44分にはコーナーキックから失点を喫するも、その直後に再び隙を見せた守備の穴を見逃さなかった。先制点の再現と思えるように左サイドを侵攻し、ハルビンのスルーパスからアル・タキが裏に飛び出し、ラフマノフと接触してPKを獲得。アル・マワスが冷静にこれを決め、すぐさまリードを奪い返した。
だが、逆に後半はウズベキスタンの試合となった。試合の重大性からかシリアが1点を守りに入り、攻撃を控え始めたのである。元々守備は弱く、最終ラインとボランチの間が空き、スペースを消せるほどの組織力がないシリア。攻めの威力がなくなれば、ウズベキスタンにとっては楽な状況である。
その通りボールを保持して攻め始めたウズベキスタンは、機能しなかったユスポフを下げてウバイドゥラエフを投入し、65分にタシュプラトフをピッチに送り出す。ボランチに入れたウバイドゥラエフをリベロに移し、3-4-3という超攻撃的シフトを組んだ。
前線に人数をかけたことが功を奏し、シリアの疲弊も相まって終盤は一方的な攻勢に。そして76分、右サイドからのコーナーキックで途中出場のタシュプラトフがヘディングを決めて同点に追いつく。采配がぴったり当たり、試合を振り出しに戻した。
この後スコアは動かず、延長戦も終了。120分押しつ押されつの拮抗した試合であったが、PK戦では意外な大差が付いた。先攻を取ったシリアは、一人目のアル・カドゥール、二人目のアル・ムバイド、そして3人目のアル・マワスと全員決められず。逆にウズベキスタンはコザク、シャビルホジャエフ、ハキモフと連続で成功。3人目が終了した時点で勝利を確定させた。
(筆:Qoly編集部 K)