マルセイユ、苦しい中で勝利し、2位浮上
12月2日、フランス・リーグアン第15節の残り3試合が開催された。
上位陣の中で試合を残していたマルセイユは、ブレストとの苦しいアウェイゲームを1-2で制することに成功し、2位に浮上。内容としては最近の不調を感じさせるものではあったが、結果は出した。
前節までとは違い、バートン&シェルーの2ボランチという形を組んだマルセイユは、はっきり言って守備はあまり良くはなかった。攻撃的なプレーをするためフィルターになれないボランチ、それによって上がりきらないサイドバック。ディフェンスはかなり苦しんだ。
しかし、逆に攻撃力は高まった。トップ下のヴァルブエナが広く動いて局所の攻撃に厚みを加え、シェルーとバートンが前線に絡む。35分にはコーナーキックの流れからセカンドボールを拾い、バートンのクロスをディアワラが決めて先制。
前半終盤に1点を返されるも、56分に追加点。バートンが高い位置でインターセプトし、ヴァルブエナとのワンツーで左サイドに抜け出してクロス。アンドレ・アユーが押し込み、決勝点を決めた。
一方上位陣の中、マルセイユと共に今日に試合を残していたトゥールーズは、ロリアンに敗北。6位浮上のチャンスを逃した。
逆に、ロリアンは不調を感じさせない試合を見せ、大きな勝利を挙げた。30分あたりまではまさにワンサイドゲーム。コンパクトなプレッシングでほとんど縦パスやフィードを通させず、面白いようにカウンターを仕掛けた。一番押した時間に点は取れなかったが、45分にアリアディエールの飛び出しからのクロスを、コルニェが合わせて先制点を決めた。
トロワとレンヌの試合は非常にドラマチックな展開となった。ここまでわずか1勝と苦しんでいるトロワが、攻撃的に試合を進め、前半のうちに2点を先行。バンジャマン・ニヴェのヘディングで先制すると、41分にもバエベックのクロスをダルビオンが合わせて追加点を決めた。
しかし後半は流れが一転し、レンヌが得点を奪っていく。48分にアレッサンドリーニが直接フリーキックを決めて1点を返し、81分にもカウンターからネットを揺らし同点。3対3の場面からジュリアン・フェレがミドルシュートを決め、試合を振り出しに戻す。
そして89分、またカウンターからアレッサンドリーニのスルーパスが通り、ピトロイパが裏に抜け出してゴール。レンヌが最後に試合をひっくり返した。
トロワはアグレッシブな試合を繰り広げたものの、攻撃的であったことが結局仇となった。
(筆:Qoly編集部 K)