Thailand
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1
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1-0
0-0 |
0
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Singapore
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キラティ・キーウソムバット |
45+1' |
得点者
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2012年度スズキカップは、ホームで行ったファーストレグのリードを守り切ったシンガポールが頂点に立った。2007年以来3大会振り、これが4回目の優勝となる。
一戦目の3-1という結果を受けて、シンガポールはまず守備から試合に入った。布陣こそホームで戦った4日前と同じであったが、左サイドに配置したジュリッチをロングボールのターゲットとして使いつつ、右サイドからのクロスではファーに生まれるスペースで点を取らせるという戦術は、攻撃に出なかったためそれほど目立たなかった。
逆に最低でも大差を付けて勝たなければならないタイは、今大会初となるワンボランチ、ツートップで攻撃的な布陣を組んだ。ダッサコーンがあまりボールを積極的に持たず、中央を囮にサイドのスペースを使う形は変わらず。
いつもと布陣が違うことが影響して、スペースでサイドバックがボールを持てた後のサポートがなく一対一になってしまい、良いクロスが入ってこないという点は気になった。しかし、その分タイは押し込んでセットプレーからチャンスを作った。
そして前半ロスタイム、左からのティーラトン・ブンマタンのコーナーキックをキラティ・キーウソムバットがヘディング。これがゴールに決まり、タイは先制点を奪取することに成功する。
しかし、後半にさらなる得点をあげることは出来なかった。シンガポールが前に出てきたことからスペースが生まれ、ピンチは増加しながらも攻撃のチャンスも多くなり、終盤にはピヤポルをトップに上げチャナティプ・ソンクラシンを投入したことでサイド攻撃もよりスムーズになった。だが、チャンスを生かすことが出来なかった。
この結果、シンガポールは一つのリードを守って大会優勝を果たした。セカンドレグは非常に苦戦した内容ではあったが、ファーストレグの後半ロスタイムにカウンターからあげた1点が非常に大きなものとなった。
【マッチハイライト】
(筆:Qoly編集部 K)