熱戦が繰り広げられている全国高校サッカー選手権。

それぞれのチームには「エース」と呼ばれる中心選手がおり、多くはサッカーの伝統的なエースナンバーである10番を背負っている。

一方で、10番以外がエースナンバーの高校もある。今回はその中でも印象的な5つの強豪チームを紹介する。

尚志:9番

染野唯月(尚志高校)

まずは、福島の雄、尚志。4年連続15回目の出場を果たした今回の選手権は、残念ながら初戦で東福岡と当たり、PK戦で1回戦敗退に終わってしまった。

尚志は今をときめくチェイス・アンリを輩出したことでも知られるが、伝統のエースナンバーは山岸祐也(名古屋グランパス)や染野唯月(東京ヴェルディ)がつけていた9番だ。

今年度その番号を背負ったのはFW矢崎レイス。ただ今大会は怪我明けのため試合終盤での出場にとどまった。悔しさをバネに進学する新潟医療福祉大学でのさらなる成長に期待したい。

前橋育英:14番

秋山裕紀(前橋育英高校)

続いては、4年連続27回目出場の前橋育英。今大会は1回戦、米子北との「東西プレミア対決」を2-0で制すと、2回戦は愛工大名電にPK戦勝ち。3回戦も帝京大可児を激闘の末3-2で破り、2年ぶりに準々決勝へ進出している。

そんな前橋育英のエースナンバーといえば14番。元日本代表の山口素弘や松田直樹を筆頭に、近年も鈴木徳真(ガンバ大阪)、田部井涼(ファジアーノ岡山)、秋山裕紀(アルビレックス新潟)ら中盤の名手たちが背負ってきた。

田部井涼(ファジアーノ岡山)

山田耕介監督が高校時代に島原商業でつけていた番号に由来する、前育の14番。今年度はキャプテンを務める身長158cmの“小さな巨人”MF石井陽が背負っている。