Qatar
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1
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1-2
0-1 |
3
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U.A.E.
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ハルファン・イブラヒム(PK) |
11' |
得点者
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13' 28' 66' |
オマール・アブドゥラフマン アル・ハジリ ムハンマド・アハマド |
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得点の可能性が乏しかった開幕戦とは違い、一日目第二試合はオープンな展開となった。もともと深いラインでルーズな布陣を作るカタールと、守備の一対一で後れを取るUAE…という力関係から、ゴールが多く生まれた。
五輪代表監督を務めていたマフディ・アリが就任したUAEは、スタメン全員が25才以下という思い切った若い面子。その経験不足からか、アル・ハジリとアハマド・ハリルが相手の深い最終ラインにプレスがかけられず、パスが入ればハルファンやセバスチャンを抑えられないという点で苦しむ立ち上がりとなった。
その結果11分に右サイドをハルファンのドリブルで破られ、ムハンマド・アハマドがスライディングでPKを与えてしまう。
しかしその直後、オマール・アブドゥラフマンが見事な直接フリーキックを決めて追いつくと、28分に逆転。アル・ハジリが右サイドの裏に飛び出してクロスを送る。アハマド・ハリルのシュートが弾かれたところを、アル・ハジリが詰めてゴールに押し込んだ。
さらに後半はUAEがペースを掴む。中盤にパスが入ってきた時のプレスが厳しくなり、抜かれるリスクを怖がらずボールを奪いに行くことで、最終ラインがずるずる下がることがなくなった。その勢いで66分にコーナーキックから追加点を奪取し、試合を終わらせた。
逆にカタールは、立ち上がりこそ良かったが、やり方は最後まで変わらなかった。意図的にルーズにした布陣を作り、相手を間延びさせ、スペースを個人能力で切り裂く。
確かにドリブル突破では翻弄したが、守備面ではスペースが多いためボールを回された。後半は相手がプレスを強めてきたにも関わらず、攻撃的な選手を入れるだけで戦術に何も変更がなく、徐々にペースダウン。一世代若いUAEに、ベテラン中心のチームが応用力で上回られるという屈辱的な内容であった。
(筆:Qoly編集部 K)