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忘れられないダービーと忘れたいダービー

『Daily Mail』はハリー・レドナップにとって忘れられないダービーと忘れたいダービーを紹介している。忘れられないダービーをまずはご紹介しよう。

日付 レドナップのクラブ スコア 対戦相手
1997年2月24日 ウェストハム (H) 4-3 トッテナム (A)

1997年の試合はシーソーゲームだった。最後に得たPKをジュリアン・ディックスが沈めてウェストハムが勝利。開幕から9試合目で初勝利を挙げ降格圏内から抜け出している。


2000年12月26日 ウェストハム (H) 5-0 チャールトン (A)

この試合はハマーズサポーターにとって最高のクリスマスプレゼントととなった。ボクシングデーに行われた一戦でチャールトンから5得点を奪う圧勝劇。パオロ・ディ・カーニオのバックヒールがリチャード・ルーファスにあたって入ったオウンゴールを皮切りに、フレデリック・カヌーテ、フランク・ランパードが前半の内に加点。トレヴァー・シンクレアが25ヤードのロングシュートを決めると、カヌーテがこの日2点目のゴールを奪って勝利に導いている。

2008年10月29日 トッテナム (A) 4-4 アーセナル (H)

ノースロンドンダービーの歴史に残る一戦はハリー・レドナップが降格圏内で喘ぐトッテナムの指揮官に就任して2試合目の事だった。デイヴィッド・ベントリーのスーパーゴールでトッテナムが先制するもミカエル・シルヴェストル、ウィリアム・ギャラスのゴールでアーセナルが逆転。アデバヨールが3点目を加点するもダレン・ベントが決めて1点差に詰め寄る。ロビン・ファン・ペルシーが4点目を決めて勝負が決まったかに思われたが、トッテナムは怒涛の反撃。ジャーメイン・ジェナスのゴールで再び1点差に詰め寄ると、最後はルカ・モドリッチのロングシュートのこぼれ球をアーロン・レノンが押し込んでトッテナムがノースロンドンダービーを同点に持ち込んで終えた。


2010年11月20日 トッテナム (A) 3-2 アーセナル (H)

レドナップがアウェーのノースロンドンダービーに勝利したのは17年ぶりの事。この試合はアーセナルがサミア・ナスリとマルアヌ・シャマフのゴールで楽々とリードを奪うもガレス・ベイルとラファエル・ファン・デル・ファールトのゴールでトッテナムが追いつく。そして終了5分前、ファン・デル・ファールトのFKからユネス・カブールがヘッドを決め、トッテナムに勝利をもたらしている。


2013年1月2日 QPR (A) 1-0 チェルシー (H)

11月にQPRの指揮官就任して初のロンドンダービーはアウェーのチェルシー戦。格上のチェルシーに勝利した事で降格必至と叫ばれるQPRのに残留へ向けて一筋の光が見えた試合。

忘れたいダービーは以下の通り。

日付 レドナップのクラブ スコア 対戦相手
1997年9月24日 ウェストハム (A) 0-4 アーセナル (H)

アルセーヌ・ヴェンゲルが初めてダブルを達成したシーズン、ハイバリーでレドナップ率いるウェストハムを粉砕。ハーフタイムまでに4ゴールを奪い試合を決めている。得点者はデニス・ベルカンプ、イアン・ライトにマルク・オーフェルマルスの2ゴールだ。

1998年10月24日 ウェストハム (A) 2-4 チャールトン (H)

ハーフタイム終了時は2-1。ウェストハムは2度のリードを奪う事に成功していた。しかし後半だけで3失点。非常に悔しい敗戦を喫したがウェストハムは5位でフィニッシュしチャールトンが降格した事がせめてもの救いだった。

1998年9月9日 ウェストハム (H) 3-4 ウィンブルドン (A)

最初の30分でリードを奪ったのはウェストハム。しかしマーカス・ガイルに2ゴールを返されるとジェイソン・ユーエルに同点ゴールを居奪われ、最後は81分にエファン・エコクに決勝ゴールを献上。ダービーで無様な敗北を喫してしまった。しかし、1ヶ月後に同様の敗戦を喫する事をまだレドナップは知らない。

2011年4月30日 トッテナム (A) 1-2 チェルシー (H)

サンドロのスペクタクルなボレーでトッテナムが先制したが、守護神エウレリョ・ゴメスがフランク・ランパードのシュートをミスして同点ゴールを献上。そしてサロモン・カルーが決勝ゴール。2シーズン連続のチャンピオンズリーグ出場権獲得の夢を打ち砕いたのがこのチェルシーとのダービだった。


2012年2月26日 トッテナム (A) 2-5 アーセナル (H)

4位のアーセナルとの差を13に拡大するチャンスを得ていたトッテナム。ルイ・サハとエマニュエル・アデバヨールのゴールで2点のリードを奪うも、バカリ・サニャとロビン・ファン・ペルシーがゴールを奪い前半のうちに同点に追いつかれる。そしてトーマシュ・ロシツキが後半に2点を加えると、最後はセオ・ウォルコットが5点目を奪い大逆転劇を締めくくった。

この試合を契機にアーセナルは順位を上げトッテナムを逆転。チャンピオンズリーグ出場圏内の3位はアーセナルが獲得し4位でフィニッシュしたトッテナムはチャンピオンズリーグでチェルシーが優勝した為、ヨーロッパリーグへ回る事となった。


レドナップとロンドンダービーの歴史はいかがだったでしょうか。フットボールの酸いも甘いも経験してきたレドナップに100試合目のロンドンダービーでどのようなドラマが起きるのか。歴史的な試合の証人となれる機会がもうすぐそこに。

(筆:Qoly編集部 N)

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