オーストリアリーグで最多の32回の優勝を誇る、国内きっての名門ラピド・ウィーン。ただ、近年は巨大企業に買収されたレッドブル・ザルツブルクに遅れを取っており、また今季は、同じウィーンをホームとするオーストリア・ウィーンが首位を快走。2チームによる優勝争いを眺めるだけという状況にサポーターのイライラが募っている。
そうしたなか、27日に行われたホームでのザルツブルク戦で、ラピドは1-3の逆転負けを喫し、ついにサポーターの“大儀ある行動”を許すこととなった。それがこちら。
夜のうちにラピドのクラブ事務所前に築かれたのは、ここ13試合で22失点のチームを皮肉るかのような見事な壁。入口のドアが完全に塞がれている。
そして、壁に貼り付けられたヴェルナー・クーンGMの写真には、“Ich darf nicht hinein!”(私は入ることができません)という注意書きが添えられた。
リーグ戦は残り5試合。ラピド・ウィーンはシーズン終了までにサポーターの怒りを少しでも静めることができるだろうか・・・。