アフラム紙は「アル・アハリ、ザマレクのサポーターが観戦禁止のスタジアムに侵入し、抗議活動やチームの応援を行った」と報じた。
エジプトでは昨年2月に70名以上の死亡者を出す観客暴動事件が発生して以来、サッカー界は混乱が続いている。
今年2月にリーグ戦は再開されたものの、セキュリティ面の問題を考慮して現在全ての試合はカイロの空軍スタジアムで行われ、観客の入場は一切禁止されている。さらに先週には観客入場禁止に反対するサポーターグループのデモが行われ、第17節が一端無期限に延期となり、その後撤回されるという騒動も発生した。
そして先週末に行われた試合では、入場が禁止されているスタジアムにサポーターが侵入する事件が相次いで発生した。
土曜日にはアル・アハリのサポーターが試合開始前にスタジアムの観客席に侵入。多くの発煙筒や花火を炊き、エジプトスポーツ大臣のファルーク・アル・アミ氏への抗議を行いキックオフから10分後に退場。また日曜日には続いてザマレクのサポーター3000人がスタジアムに侵入し、チームを応援した。
とはいえ、侵入といっても禁止されていることを行っただけであり、暴力的な衝突はなかった。内務省のミトワリ・ハリド氏はインタビューに対してこう答えている。
アフラム
エジプト内務省
「我々は3000人のザマレクのファンをスタジアムに入場させた。我々の使命はスタジアムやファンの安全を守ることであって、エジプトサッカー協会の命令に従うことではないのだ」