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イタリア3部リーグのダービーマッチでとんだ珍事があったようだ。『Citta di Salerno』などが伝えている。

プリマ・ディヴィジオーネ(ジローネB)、サレルニターナ対ノチェリーナ戦は試合途中で打ち切られ、サスペンデッドになった。この試合はアウェイに乗り込んだノチェリーナの選手たちがチームバスから出てくるのを拒んでいたためにキックオフが40分遅れてスタートしていた。

現地メディアによれば、最大のライバルであるサレルニターナとの試合でのトラブル発生を避けるために試合への参加を禁止されたことにノチェリーナサポーターが憤慨。 サポーターはチームに対し試合を拒否するよう求め、死の強迫まで行っていたともされ、選手たちがそれにうろたえていたためだと伝えられている。選手のいるホテルの外には目隠しをしたサポーターが陣取り、チームバスを囲んで怒りをあらわに発煙筒を放つなどしたという。

その後、リーグオフィシャルから説得されて試合に臨んだノチェリーナだったが、試合を中止にする計画をあらかじめ立てていたようだ。

ノチェリーナは試合直後にいきなり3人を同時に交代させて交代枠を使い切ると、その後16分間の間に5人の選手たちが“プレー続行不可能”となりピッチを後にしたのだ。3,4,13,15,19分と立て続けに選手たちは“負傷”したが、無論これは演技だという疑いがかかっている。ピッチ上にノチェリーナの選手たちが6名しかいなくなったことで、審判は試合中止を余儀なくされた。(サッカーの出場人数の規定では、どちらかのチームが試合中に7人未満になった際は中止とすべきとされている)

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現地メディアで”茶番”とも評された今回の件について、ノチェリーナのスポーツディレクター、ルイージ・パヴァレーセ氏は キックオフ直後に交代枠を使い切ったのはマネージメント的な決定であり、“負傷者”の続発もウォーミングアップができなかったためだと主張したという。 また、「ノチェリーナの重役陣は全員辞任した。選手たちはメディアに対して話すことはないだろう」とも述べたそうで、選手には箝口令が敷かれたようだ。 なお、試合が中止になったという報を聞いたサポーターはそれを祝ったとも伝えられているそう。

FIGC(イタリアサッカー連盟)のジャンカルロ・アベーテ会長は「今回の件のキーポイントはテロ(恐怖)」と語ったとされており、リーグはこの件について調査を始めたようだ。

 

 

 

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