11月24日、アフラム紙は「ザマレクの熱狂的なサポーターグループ〝ウルトラ・ホワイト・ナイツ”が、自チームのDFサラー・スリマンを激しく攻撃している」と報じた。
ザマレクは23日、マカッサとの親善試合を開催。そして、スタジアムを訪れたサポーター数百人が、出場していたサラー・スリマンに対して激しい罵声を浴びせたという。そのため、スリマンは後半途中でピッチを去らざるを得なくなった。
この攻撃の原因は、先月行われたザマレク会長の交代劇にある。
ウルトラ・ホワイト・ナイツは、9月にザマレク本部前で抗議活動を行い、これが建物に放火するなどの暴動に発展。最終的には治安部隊と衝突することとなり、銃弾を受けたメンバーの一人、アムル・フサイン(18)が死亡。
これを受けてグループはさらに抗議活動をエスカレートさせ、状況は泥沼化した。
そして先月、エジプトスポーツ大臣を務めているタヒル・アブザイード氏が、ザマレク会長を務めていたマムドゥー・アバス氏の追放を決定。暫定委員会を立ち上げ、ザマレクの上層部を一新させたのである。
しかしその後、サラー・スリマンが前会長のマムドゥー・アバス氏の貢献に感謝しサポートするという話をしているビデオが出回った。これがウルトラ・ホワイト・ナイツの逆鱗に触れ、今回の攻撃に繋がったという。
サラー・スリマンはザマレクの公式ウェブサイトに対して、ビデオは前会長在任中に録画されたものであり、攻撃を受けたことにショックを受けていると話した。
ザマレク公式
サラー・スリマン
「ピッチでシャツを投げてしまったことはお詫びしたい。どんな罰でも受け入れる覚悟がある。
しかし、ファンからの攻撃にはとてもショックを受けた。あのビデオは2か月前に撮影されたものだし、個人的な立場を述べただけだったのだから」