既にクルゼイロの2度目の優勝が決まった2013年ブラジル全国選手権もこの週末に第37節が終了。残すところあと1試合となったが残留争いが大変なことになっている。
20チームで構成された全国選手権の2部降格枠は4。既にナウチコ、コパ・スダメリカーナでは決勝進出を果たしたポンチ・プレッタの降格が決定し、残す枠はあと2つとなっているが、37節終了時点でリオの超名門ヴァスコとフルミネンセがそれぞれ17、18位に沈み、崖っぷちに立たされている。
フラメンゴ、ボタフォゴと並びリオの4大クラブとして広く知られる両クラブ。1898年創立のヴァスコは近年こそ低迷しているものの、全国選手権4度、リベルタドーレス1度の優勝を誇り、ロマーリオ、エジムンドらが在籍したことでも知られる名門中の名門。1902年創立のフルミネンセも全国選手権3度の優勝経験を持つが、そのうちの2度が2010、2012年と、ヴァスコとは対照的に特に近年素晴らしい成績を残しているブラジル屈指のビッグクラブである。
週末に行われたナウチコ戦で勝利して17位に浮上し、今節での降格を免れたヴァスコ。一方、アトレチコ・ミネイロとの試合で引き分け、ヴァスコにも抜かれて18位に沈む昨シーズンの覇者フルミネンセ。既に両クラブとも自力での残留は消滅しており、他クラブの結果待ちとなる運命の最終節は来週12月8日に全試合一斉開催される。