FC東京に所属する25歳のMF、長谷川アーリアジャスールの周辺がにわかに騒がしくなっている。
2012年の春にイラン代表を率いるカルロス・ケイロス監督がその能力に注目していると報じられたが、その後イランはブラジルW杯出場が決定。さらに、昨年12月になってケイロス監督が会見でそれを示唆するコメントをしたことにより、招集に向けた具体的な動きがあることが明らかとなった。
弊サイトでもお届けした通り、年末にはイランメディアが長谷川の父親(イラン人。母親が日本人)に電話インタビューを行い、市民権の問題があるため話は簡単に進まないことが伝えられたが、2012年5月にはアルベルト・ザッケローニ監督によって日本代表にも招集されている選手だけにその動向はやはり気になるところである。
このようにニュースでばかり取り沙汰される長谷川、この機会に肝心のプレーの方もチェックしてみたい。動画は2012年から2013年にかけてのFC東京でのプレー集。
長谷川は2007年、現在ロシア2部でプレーする斎藤陽介らとともに横浜F・マリノスのトップチームへ昇格。186cmという長身で元々はボランチだったが、長い手足を生かしたパスカットやスペースへ入り込む上手さなど“前への強さ"を買われ、次第に攻撃的なポジションへシフト。ドリブルでボールを運ぶ力やパス能力にも優れており、その姿は「好きな選手」と今でも語る元ブラジル代表のカカを彷彿とさせる。
こういったマルチな能力を生かし、2012年に完全移籍したFC東京でも中盤の様々なポジションで起用されている長谷川。果たして彼はイラン代表を選択するのだろうか。