2月26日、ザ・スターは「元フランス代表DFのマルセル・デサイー氏は、マレーシア代表監督に就任するための交渉を行っている」と報じた。
マルセル・デサイー氏は1968年生まれの45歳。ACミランやチェルシーで活躍したことで知られる名センターバックで、フランス代表では116試合3得点という記録を保持している。
晩年はカタールでプレーし2006年に引退。その後はACミランのスカウトを務めた他、解説者やユニセフの親善大使としても活動していた。なお、監督としてどこかのチームを率いた経験はない。
マレーシア代表は2010年にスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)優勝を果たし、2012大会もベスト4に入っているが、ワールドカップ予選やアジアカップ予選では敗退している。
また近年マレーシアサッカー界では八百長問題のために多くの選手や関係者が処罰を受けており、汚職が大きな問題となっていた。
苦しい状況からの巻き返しを図る協会は、リーグにアイマールなどの大物外国人を呼ぶと共に、代表監督にも有名な人物を招聘しようと試みていた。そして現在最優先候補となっているのがマルセル・デサイー氏であるという。
ザ・スター
マルセル・デサイー
「私は仕事を引き受けられるという旨を彼らに通知している。後は担当の人間に任せてある。
私は既にコーチングライセンスを所持しているし、試合についての知識も、指導をするための哲学も、全てを備えている。
サッカーはどこの世界でもサッカーだ。普遍的なゲームなんだ。どこで指導しようがやることは同じ。技術を学び、正しい基本を教わり、そして良い成長をすることが全てだ」
なお、デサイー氏と共に次期マレーシア代表監督の候補としてあげられていたのは元日本代表監督として知られるフィリップ・トルシエ氏であったが、彼は連盟との契約交渉で合意に達することが出来なかったという。