3月6日、BBCスポーツは「悪質なタックルで相手選手を負傷させたベトナム代表DFトラン・ディン・ドンに28試合の出場停止処分が言い渡された」と報じた。

2月26日に行われたVリーグ第7節のソンラムゲアン対アンジャンの試合で当該の事件は起こった。ライン際でのルーズボールを奪い合う際、トラン・ディン・ドンは両足で踏みつける悪質なタックルを敢行。彼と接触したグエン・アイン・フンは足を骨折する重傷を負った。

この行為に対してベトナムサッカー連盟は議論の末に処分を決定。28試合という長期の出場停止処分に加え、グエン・アイン・フンの治療費となる2000万ドン(およそ10万円)を支払うことを命じたとのこと。

トラン・ディン・ドンが所属するソンラムゲアンはこの処分に抗議し、世論の圧力による不当なものだと主張している。

BBC

グエン・フー・タン ソンラムゲアン監督

「彼が間違ったことをしたなら、私も彼に罰金を科すだろう。私は、連盟は現実に基づいていない世論の圧力のもとで、罰金を言い渡したと思う。

我々はアピールする。彼の不在はVリーグの結果のみならず、我々の対外的なイメージにも強く影響する」

BBC

ベトナムサッカー連盟

「この罰則は選手全体に対しての警告でもある。スタジアムでの暴力的な振る舞いは、年々徐々に一般的になってきているのだ」

トラン・ディン・ドンは1987年生まれの26歳。ベトナム代表でも最終ラインのレギュラーとしてプレーしている選手で、ストッパーと両サイドをこなすユーティリティー性を持つディフェンダー。2010年、2012年とスズキカップにも2大会出場している。

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