今季のスコティッシュ・プレミアリーグを圧倒的な強さで制したセルティック。
破壊的ともいえる攻撃力で得点数は38試合で102ゴール!を記録し、得失点差は驚異のプラス77。負けたのは2月のアバディーン戦(1-2)たった一度きりだった。
そのセルティックはシーズン最終戦でダンディー・ユナイテッドと対戦し、ホームであるセルティック・パークで3-1の勝利を収めた。先頃ガンのため5歳で他界したというセルティックサポーター、オスカルくんの追悼のためにこの日のセルティックイレブンは黒い喪章を腕に巻いて戦ったそう。
そして、この試合ではこんなシーンもあった。試合後、ニール・レノン監督が優勝の記念メダルをスタンドにいた幼いファンに渡すと…
ギリシャ代表FWヨルギオス・サマラスは小さな彼を抱き上げると、そのままピッチ内へといざなった。サマラスのトレードマークでもある髭にそっと触れるシーンなどは見ているこちらも思わず笑顔になってしまうような微笑ましい瞬間であった。
ただ、2008年に加入後7年をセルティックで過ごしたサマラスは今季限りでの退団が濃厚のようだ。 『BBC』によれば、29歳の長身FW自身は残留を望んでいるものの、クラブから新契約のオファーはないという。レノン監督も引き続きチームに留まってくれるよう望んでいたようだが、サマラスはこう語っているそう。
「(契約延長せずというのは)それは監督の決断ではなかった。高いところの人達(フロント?)によるものだ。クラブからのオファーはまったくなかった。 私は去ろうとしていることは確かだ。でも、ひとつだけ言いたいのは私の決断ではなかったということだ。この偉大なるクラブから去ることはちょっとばかり悲しいよ」、 「彼らが私にオファーするかどうか見定めるために最後まで待っていた。でも、終わったと思う。ウソはつけない。監督と話した。彼は私がクラブに留まることを望んでいた。でも私と監督には(契約延長という)決断はできない。決断するのは私たちより上にいる人間で、彼らは決して私にアプローチしなかった」
また、サマラスはダンディーとの最終戦でPKによるゴールを決めているが、その際涙を見せていたそうで、「私にとって感情的な日だった。私はセルティックを去るが、セルティックは決して私からなくなることはない」とも口にしたという。
【PKシーン】