現地29日、ワールドカップ ベスト8進出を懸けて強豪オランダに挑むメキシコ。

そのメキシコを率いるミゲル・エレーラ監督のネタキャラぶりは今更説明するまでもないだろう。 Twitterを駆使したり、試合中に見せる狂喜乱舞など、監督というよりは“兄貴”そのものである。

そんなエレーラ監督は今W杯予選で不振だったメキシコ代表の指揮官にニュージーランドとの大陸間プレーオフ直前に就任。 国内の強豪クルブ・アメリカとの兼任で急遽任された大役だったが、見事にチームを本大会に導いてみせた。(昨年末からメキシコ代表監督に専念)ちなみに、一部では6億ドル(約608億円=W杯行きを逃した場合の損失)を救った男とも伝えられているとか。

いまやメキシコ国内の選手だけでなく、国外組のチチャリートも信頼を寄せるエレーラは今大会のグループステージ突破を決めた際には「私の人生において最も幸せな日のひとつ」とその喜びを語った。

現在46歳のエレーラは現役時代はDFとしてメキシコ代表でもプレーした経験を持つ。170cmに満たない身長ながらエネルギッシュなプレーが売りだったようだが、かなりファンキーな選手でもあったようだ。

1993年、アステカで行われたホンジュラス戦で相手FWドルモ・フレーロスとやり合い、最後はデンジャラスなタックルをお見舞いしてレッドカード。また、国内クラブのアトランテに所属していた1994年にはレオンとのリーグ戦でピッチに侵入してちょっかいを出した?相手ファンを蹴りつけるということもあった。

この2つのプレーが1994年アメリカW杯の代表メンバーから落選する要因のひとつとも言われているとか。なお、レオン戦での出来事について本人は「あれが起きたとき正気を失った。やつは私を殴って殺そうとしたんだからね」と語っているそう。その他、ピッチ上で起きた乱闘にベンチから飛び出して参加したりなど現役時代はなかなか血気溢れる選手だったようだ。

現在は2人の娘さんを持つパパともなったエレーラは
「この試合に向け我々は素晴らしい雰囲気と素晴らしい心構えがある。それがキーになる。だが、我々はとてもいいプレーをしなければならない。対するのは非常に難しい相手だからね。今大会は(これまでの)我々とは違うものになるだろうと強く確信している。歴史を作る準備は整っている」と意気込むオランダ戦でもその“熱さ”を存分に放ってくれることだろう。

そんなエレーラ率いるメキシコについてもっともっと知りたい方は こちらもどうぞ。オランダ戦をより楽しむことができるはず!。ちなみに、エレーラは今大会出場32か国で最も給料が安い監督さんでもある。


ここからはオランダ戦のプレビュー。

『BBC』によればメキシコは対オランダ戦ここ4試合に3敗1分け、全ての試合で最低でも2失点を喫しているそう。ただし、メキシコはW杯における対ヨーロッパ勢過去11試合において、必ず1点はとっているそう。(11試合の戦績は4勝5分け2敗)
また、メキシコは戦後に行われたワールドカップにおいて北中米の代表国として唯一決勝トーナメントでヨーロッパのチームを下したことがあるチームだそう。(1986年の対ブルガリア、2-0)

なお、ワールドカップおける両国の対戦は1998年の一度きりで、グループステージで相対したこの試合ではオランダが2点を先行するものの、その後メキシコが2点を奪い返して2-2の引き分けで終了している。 ちなみに、メキシコはW杯でのここ12ゴール中10点が後半に、オランダも9ゴール中8点が後半に生まれているそう。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい