現地時間1日に行われたブラジルW杯のベスト16、スイス戦を延長後半の劇的なゴールにより1-0で制し、見事準々決勝進出を果たしたアルゼンチン。(試合のハイライトは こちら

公式サイト上でのサポーター投票などにより決まる「バドワイザー・マン・オブ・ザ・マッチ」は、4試合連続でリオネル・メッシが受賞したが、エースとともに局面打開で大きな役割を果たし、メッシのパスから決勝点を挙げたのが、7番のアンヘル・ディ・マリアである。

同じチームにメッシやクリスティアーノ・ロナウドがいるため名前を取り上げられることが少なく、活躍度のわりに印象が薄いディ・マリア。

しかし、フル稼働したレアル・マドリーでチャンピオンズリーグとコパ・デル・レイの優勝に大きく貢献し、今、ブラジルの地でもアルゼンチン代表として走り続けている。26歳の彼は移籍市場でも度々名前が挙がっており、今大会のプレーを見て「ハートのゴールパフォーマンスをうちのクラブでもやって!」と思っているファンはきっと多いはずだ。

そこで、彼が2013-14シーズンに見せてきたスーパープレーの数々を改めて振り返ってみたい。

・・・正直なところ、上手すぎてよくわからないレベルと言わざるを得ない。

スピードに乗った変幻自在のドリブルで相手を自分のリズムに引き込み、突破、あるいはラボーナを含む左足の多彩なキックでボールを送るのが持ち味(特にインサイド側が上手い)。

運動量豊富で攻守に働ける現代らしい選手な一方、プレー自体は非常に感覚的であり、持ちたがりのため全体のバランスを崩すこともしばしば。それでも彼のプレーが「正しい判断」に見えることが多いのはやはり、味方にとって最適、相手にとっては最も嫌なタイミングで、正確なボールを送る技術があるから。ボレーでのクロスなど普通ではないが、ディ・マリアにとってはあくまで「できることを最適のタイミングでやっている」だけなのだろう。

なお、ディ・マリアはクロスの名手としても有名である。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名