バスク州ギプスコア県の西部に位置し、27,000人ほどが住む町エイバル。
周りを山で囲まれた小さな町をホームとするSDエイバルは、1940年の創設。2年前はまだ3部リーグのセグンダBを戦うクラブであったが、2012年に当時36歳だった若きガイスカ・ガリターノ監督がBチームから昇格すると、就任1年目にいきなり2部へ昇格。そして昨季、序盤やや出遅れたものの25節で首位に立ち、最後は名門デポルティーボ・ラ・コルーニャを勝ち点2差で振り切って見事に優勝。クラブ創設74年目にして初のリーガ昇格を果たした。
エイバルは昨季まで、地元バスクのAstoreのサポートを受けていたが、昇格決定後にHummelと契約。
2014-15のホームは伝統的な青と赤のストライプを継続しており(後ろは青一色)、表身頃の裾近くにエンブレムの透かしが入れられている。
アウェイは爽やかな空色と白の組み合わせ。左はGKモデルだが、赤はおそらくアウェイで黄色がホームとして採用されている。
そのエイバル、今季の開幕戦では同じギプスコア県の“ビッグクラブ”、レアル・ソシエダと激突。わずか5,250人収容のホーム、イプルアが超満員に膨れ上がる中、ハビ・ララが前半終了間際にフリーキックで決めた1点を守り切ってダービーを制し、歴史的なリーガでの初勝利を手にした。
続く第2節でも、王者アトレティコ・マドリーを相手にアウェイで1-2の接戦を演じており、“Ameros”(鉄砲鍛冶)の愛称を持つ小さなクラブは今季のリーガで台風の目になる可能性もありそうだ。
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