とある元プロフットボーラーの顛末について『BBC』が伝えていた。
Fraudster who pretended to be Chelsea player Gael Kakuta to fund a lavish lifestyle is jailed http://t.co/rgQPczcoPc pic.twitter.com/sPUon6IiTc
— BBC News England (@BBCEngland) 2014, 10月 22
マンチェスター刑事裁判所はある男がセルフリッジズ(イギリスの高級百貨店チェーン)で2万ポンド(約344万円)の買い物をし、最高のホテルに宿泊して、ヘリコプターまで雇った事件についての審理を行った。
被告となった25歳のメディ・アバリンバは複数の詐欺を認め、4年の刑を宣告された。
アバリンバはチェルシーのガエル・カクタ(現在はラージョにローン中)のふりをしていたそうで、訪れる場所にはあらかじめ選手のエージェントと称して電話をかけていたという。彼は電話でスターがすぐにやってくると知らせ、盗んだクレジットカードで商品の支払いをしていたとされている。
2014年6月にはマンチェスターのナイトクラブを訪れ、リムジンに財布を忘れてきたと言いつつ、2600ポンド(約44万円)のシャンペンを注文。盗んだクレジットカードで2000ポンド(約34万円)は支払い、明日(残りを支払いに)戻ってくると店員に伝えつつ、さらにシャンペンを注文し、運転手つきのベントレーで店を後にしたという。
7月にはトラッフォード・センターにあるセルフリッジズで2万ポンド以上の服を注文。その際フットボールのスキルをみせることもしていたが、店の警備員は疑っていたという。
まとめると、デザイナーズブランドの服を盗み、最高のホテルに泊まり、最高のレストランでディナーをし、マンチェスターからロンドンまで4人の女性たちとともにヘリコプターを飛ばしたとのこと。
グレーターマンチェスター警察はバークシャーにある一泊800ポンド(約13万円)のレンタルマンションで彼を逮捕した。
担当刑事によればアバリンバは「チャーミングでカリスマ的で」、以前のフットボールの経験を使って「被害者をだますため本物のガエル・カクタにいくらか似せること」ができたとう。
刑事曰く、「アバリンバは我々にこう言った。『多くの被害者たちは自分のことをセレブリティなフットボーラーだと思っていたので、とても別格に自分のことを扱った』」
メディ・アバリンバはコンゴの国籍があり、ダービー・カウンティやオールダムといったクラブに所属していたことがある元プロ選手。なお、年齢については22歳や23歳との説もある。